未来の製薬業界でキャリアを築くために必要なスキルってなんだろう。外資系製薬会社でも、内資系製薬会社でもどこの製薬会社でも通じるスキルを伝えるよ!

戦略的キャリア形成
この記事を読んでわかること
・未来の製薬業界でキャリアを築くために必要なスキル
①企画力
②英語力
③勉強力
④ステークホルダーマネジメント力

どうも、こんにちは。こういちです。

未来の製薬業界において、特にMRの皆さんにとっては厳しい現実が待ち構えているよ、ということを前回の記事では触れました。

今日は、そんな方たちに向けてMRやMSL、また経営企画の経験もあるこういちが

「じゃあどういうスキルが製薬業界でキャリアを築くために必要なの?」

ということについて、紹介していきたいと思います。

 

製薬業界を目指す就活生や20代、30代の方を想定した記事になっています。

最後までお読み頂けたら嬉しいです。

 

未来の製薬業界でキャリアを築くために必要なスキル

企画力

これはMRであろうが、MSLであろうが、本社勤務の人であろうが、どの職種の方にも求められる能力です。

例えば、MRの場合。

今後ますます求められるのは、地域の垣根を超えたネットワークを構築するような力でしょう。

Web講演会が当たり前になっている昨今ですので、

自分の担当エリアにKOLをどんどん招聘して、

地域のDrとKOLとの繋がりを作れるMRが成績を作っていくと思います。

そこで力を発揮するのが、企画力です。

地域の医師を巻き込んだり、社内のステークホルダーを巻き込んで、企画をがんがん進めるMRが活躍していくでしょう。

 

 

 

例えば、MSLの場合。

ただ単にKOLを訪問して、インサイト(医師とのコミュニケーションから得られた気づき)を収集するだけでは不十分でしょう。

MSLにも企画力は必要です。

新しいMedical Educationを提案したり、

共同研究やレジストリー研究を学会に働きかけるアクションを企画したり、

といったアクションが必要になると思います。

 

 

例えば本社勤務の場合。

様々な職種がありますので、ほんの一例にはなってしまいますが。

自社の利益に繋がる新たなデジタルアプローチを提案したり、

部門内の知識の共有を図るための施策やSharePointを立ち上げるなどが考えられます。

積極的に会社の利益や働き方にプラスになるような提案を行う企画力が必要でしょう。

 

 

 

ポイント言われたことだけやっていても評価はされないよ。キャリアには繋がっていかないよ。ということです。

 

 

 

規定された業務を行うのは、当たり前です。

そこに、どれだけあなたなりの付加価値をつけた企画を積極的に提案できるのか?

そこがポイントです。

 

 

それによって、あなたの周りからの評価が上がっていき、ひいてはキャリアに繋がっていくのです。

 

 

 

自問自答してみてください。

言われたことだけやってませんか?

期待を超えるような施策や企画をなにか提案していますか?

私自身にも刺さる質問です。

日々意識したいと思います。

 

英語力

外資系製薬会社であろうと、内資系製薬会社であろうと、絶対的に必要なスキルが英語力です。

英語力は製薬会社でキャリアを築いていくうえで必要不可欠です。

 

ここで言っている英語のスキルというのは、4技能(読む、書く、聞く、話す)すべてです。

特に聞く、話すができないと会議でのコミュニケーションが取れないので厳しいです。

 

 

コロナで地域的な制約がなくなった昨今においては、聞く能力・話す能力はますます重要性が増しています。

国境の概念が薄れ、Global とのMeetingやGlobal KOLを招聘しての講演会もしょっちゅう企画されるようになっています。

 

 

そこで英語でコミュニケーションが取れないと、Valueが発揮できません。

従って、英語が出来ないとキャリアは頭打ちです。

 

 

MRは所長か支店長どまりで、それ以上のキャリアは望めないでしょう。

またMRであっても、英語の論文を読むということが今後は他のMRとの差別化のために必要性が増してくると思います。

 

 

MRだから英語は必要ないという意見を目にしますが、他の武器が使えた時代であれば良かったかもしれませんが、いまは差別化したかったら自分の学術レベルを挙げるしかありません。

 

 

 

その時に英語論文が読めるのと、読めないのだと雲泥の差が出てきます。

 

 

またMSLも英語が出来ないMSLは他国のMSLとの生の情報交換が出来ないので、やはりキャリアに限界が来ます。

本社勤務でも米国・欧州とのやりとりが当たり前に行われている昨今で、英語が使えないのは致命的です。

外資系製薬会社の要職についている人たちは全員英語ができます。

 

 

外資系製薬会社の部長クラスの人たちは営業の支店長を除いて全員英語を使いこなしてます。

別にものすごくうまいわけではなく、ジャパニーズEnglishを使いこなしている人も数多くいます。(私もその一人です)

 

 

 

私は内資系製薬会社で働いた経験はありませんが、外国売り上げ比率を年々高めている内資系製薬会社でも、英語の必要性は当然あるでしょう。

内資系の求人もときどき受け取りますが、英語は必須の案件ばかりです。

 

 

 

なので、要職に付きたいなら英語は必須のスキルになります。

 

にも関わらず、私の周りのMRの方々や本社勤務の方々は英語を真剣に勉強していません。

真剣にという点がポイントで、勉強は何かしらしているんだけど、本気度が足りません。

 

 

例えば、後輩のM君。英語は勉強しているけど、TOEICの点数は2年前から変化なし。

例えば、先輩のOさん。オンライン英会話はやっているけど、週に2~3回程度。

ほとんどの方は必要性に気づいていて、何かしら取り組んでいる様子が見受けられますが、不十分と言わざるを得ないのが現実です。

こういちは英語が下手くそです。そして、元々できたわけではありません。

入社3年目で受けたTOEICの点数は300点代でした。

 

 

 

営業所10人の中で、下のほうに位置していたことをいまでも覚えています。

でもそこから本気を出しました。

努力して、徐々に、徐々に英語力を伸ばしていきました。

入社4年目位から、平均すると毎日1~2時間英語を勉強していて、それはいまでも継続しています。

イギリスにも留学をして、英語を活きた言語として活用できるようにもなりました。

ちなみに留学前は一日3時間以上、土日も休日返上でした。

それ位、時間と労力を投資してきました。

いまでは英語でがんがん仕事を進めてます。

  

 

 

英語の発音がうまいと思ったことはありませんが、週に1~2回はあるGlobalとの会議や、マネジメントとの会議でも英語で意見しています。

製薬会社でのキャリアを考えているあなたに質問します。

 

 

 

本気で英語勉強してますか?

(こういちのおすすめはオンライン英会話ネイティブキャンプ。以下のブログで詳しく活用方法を紹介しています。)

勉強力

我々の提供する情報は人の命に関わるものです。

それに関わる病気の知識、制度の知識、薬の知識は日々アップデートする必要があります。

最新の論文を読まないといけませんし、最新のガイドラインを確認する必要があります。

それは日本国内の論文・ガイドラインだけではなく、海外の論文・ガイドラインも含まれます。

我々の顧客である医師は、毎日勉強しています。

 

 

 

そしたらやっぱりあなたも勉強しなくてはいけませんよね。そうでないと話についていけなくなってしまいます。

そういうこういちはどうなのか?というと、この部分は意識的に時間を作るようにしています。

というのも、新製品企画や経営企画にいると、どうしても社内の人たち相手の仕事が多くなるので、医師とのコミュニケーションの機会が少なくなります。

そうすると、学術知識の部分がおろそかになりがちになってしまいます。

従って、そうならないために、

「論文を読む時間を意識的にスケジュールに組み込む」

「論文をオーダーし、紙媒体でも読める体制を作っておく」

などの工夫をしています。

 

 

 

そうすることによって、学術知識の補完に努めています。

まだまだ足りないなと自覚している部分もあるので、しっかり取り組んでいきたいと思います。

学術知識に長けている社員のほうが説得力を持つ傾向にあるのが、製薬業界ではよくあることだと思います。

従って、「勉強力」というのは重要です。

みなさんに質問します。

論文読んでますか?

 

 

ステークホルダーマネジメント力

これはとても重要です。

顧客との調整もそうですし、社内の他部署の方、また上司との良好な関係構築のためにも、このステークホルダーマネジメント力というのは超重要です。

円滑に業務を進める方は、このステークホルダーマネジメント力に非常に長けています。

円滑に業務を進めるので、成果も出やすく、それが結果としてキャリアに繋がっていくという構図があります。

 

 

 

いくらMRやMSLとして優れていても、いくらマーケターとして優れていても、このステークホルダーマネジメント力が低いタレントはキャリア構築や仕事に苦労している印象があります。

 

例えば、元同僚MSLのOさん。

ものすごく学術知識に長けている方でしたが、

あいさつやお礼など人としての基本的な部分をおろそかにしがちな方であったため、社内の人からの評判がすこぶる悪く、その後降格&退社。

 

 

 

例えば、先輩のYさん。

マーケターとしての実力があるにも関わらず、コミュニケーションが雑なため他部署から変な誤解や偏見を持たれてしまうことが多く、結果プロジェクトが思ったように進まない。

 

 

 

このような事例があります。

逆に出世が早い方は、上の方にも上手にステークホルダーマネジメント力を発揮しています。

 

 

 

ソーシャルスキルが高く、上の人から上手にエンドース(サポートや支援)をもらいながらプロジェクトを進めていきます。

プロジェクトの成功が成果となり、上の人とも良い関係性を築いているので、支援が得やすく望んだキャリアを描きやすい。

 

 

社内にも、米国勤務経験を掴んだ方や、アジアパシフィックへの勤務のチャンスを掴んだ同僚がいますが、彼らはみなステークホルダーマネジメント力が高かった印象を持っています。

 

 

 

従って、狙ったキャリアを築きたいのであれば、このステークホルダーマネジメント力を意識して日頃から働かれると良いと思います。

 

 

 

質問します。

  • ちょっとしたお礼や枕詞をはさみながらコミュニケーションを図ってますか?
  • 相手に配慮したコミュニケーションが取れていますか?
  • 後輩や同僚だからといって、対応が雑になっていたりしませんか?

こころあたりが少しでもあるという方は、改善のチャンスがあるかもしれませんね。

 

 

まとめ

ということで、今日は未来の製薬業界でキャリアを築くために必要なスキルについて解説しました。

まとめると

未来の製薬業界でキャリアを築くために必要なスキル

1 企画力

2 英語力

3 勉強力

4 ステークホルダーマネジメント力

上記4点について今日は解説しました。

こうしてみると、製薬会社に限らずどこの業界にいってもある程度共通する部分なんだろうなということを感じました。

少しでも今日の記事がみなさんのお役に立てば幸いです。

お読み頂きありがとうございました。

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