この記事を読んでわかること
・戦略的キャリア形成の一環としてのコンサル転職の有用性
・おすすめ転職エージェント : 【アクシスコンサルティング】
どーもこんにちは、こういちです。
今日は戦略的キャリア形成のトピックについて書いていきます。
このトピックけっこう好きなので、書く頻度が多いです。
おそらく自分自身がキャリアのことをよく考える人間だからだと思います。
さて、今日は外資系製薬会社の戦略的キャリア形成の一環としてのコンサル転職についてです。
ここでいうコンサルへの転職は、長期間コンサルティングファームで働くというものではなく、短期間(2-5年程度)を想定しています。
この短期間のコンサルへの転職というのは、若手の方(20代中盤~30代中盤)にとっては、良い選択肢の一つではないかなと個人的に思っています。
私は最終的には選択しませんでしたが、イギリスMBA留学から帰ってくる時にコンサルティングファームへの転職も一つの選択肢として考えておりました。
いまの会社でも、また前の会社でもそうですが、一時的にコンサルでの勤務経験を積んで、その後マーケティングや事業開発、Commercial Excellenceなどの要職(部長以上)につくというキャリアステップを取られる方は外資系製薬会社では数多くいらっしゃいます。
彼ら・彼女らはコンサルでの勤務経験を活かして、自分のスキルアップ・レベルアップを図り、外資系製薬会社でのキャリアを築いています。
なので今日は、外資系製薬会社における戦略的キャリア形成の一環としてのコンサル転職の有用性についてご紹介していきたいと思います。
おすすめの理由その1. ビジネス力が鍛えられる
一番目の理由は、この「ビジネス力」が鍛えられるからです。
ビジネス力を具体的に説明すると、論理的思考力、リサーチ能力、資料作成能力、プレゼンテーション能力などが挙げられるかと思います。
・論理的思考力
MECEやピラミッドストラクチャー、空雨傘に代表されるような思考方法になります。
MBAでも取り上げられることが多い、思考方法です。
課題を論理的に整理する機会を数多く積むことによって、問題解決能力がUPすることが期待できます。
・リサーチ能力
市場環境や競合情報を様々なデータソースを用いてリサーチをする能力です。
市場調査を実施することも多いため、自然とリサーチ能力が身に付きます。
・資料作成能力
コンサルでは質の高い資料の作成が求められます。
経営層に見せる資料が多いので、わかりやすくきれいなスライドにする必要があるからです。
また競合のコンサルティングファームも非常に質の高いプレゼン資料を用意しますので、コンペ対策という意味合いでも、質の高い資料作成が求められます。
・プレゼンテーション能力
コンサルでは経営者に対してプレゼンテーションをする機会が多くあります。
失敗できないプレゼンを数多く経験する機会がありますので、仕事の実績を積むと共にプレゼンテーション能力の向上が期待できます。
これらの能力は、MBAでも求められますし、勉強の一環としても入ってきます。
コンサルティングファームでの職務経験というのは、MBAで勉強したことを実践するにはもってこいの環境ではないかなと思います。
若手の方にとっては、こういった実践的なビジネス力を短期間で身に着けることができる環境というのは魅力の一つになろうかと思います。
おすすめの理由その2. 色々な会社の状況を俯瞰でき、短期間で多様な経験ができる
2つ目のおすすめ理由は、色々なプロジェクトに参加することになるので、数多くの会社の状況を俯瞰でき、短期間で多くの経験を積むことができるからです。
コンサルティングファームの場合は、多くの会社の経営状況の改善や組織改善、プロセス改善に取り組むことが多いです。
実際に私がこれまでの経験の中で、コンサルティングファームの方と関わった製薬会社のプロジェクトでは、以下のようなものがありました。
・メディカルアフェアーズの組織改善-最適なガバナンス体制の構築
・全社プロジェクト – 各Business Unitの適正人員配置計画
・エビデンスジェネレーションのスキームおよびガバナンス構築
・ある製品のGo To Market Model 構築
・デジタルアプリケーションニーズ調査およびアジャイル開発
などです。
参加者としてインタビューを受けたものもありますし、私がコンサルの人に依頼して進めたプロジェクトもあります。
上記のような案件が複数社で発生しますので、半強制的に色々な会社の状況を把握することになります。
そうすると、プロジェクトの数をこなす数が多くなればなるほど、多くの会社を見ることになります。
そして、その会社の弱点を取らえて改善をしていくという経験を自然と数多く積むことになります。
これは大きいですよね。
色々な組織を見て、学ぶことになるので、例えばA社のプロジェクトで学んだことをB社のプロジェクトで還元、B社のプロジェクトで学んだことをC社のプロジェクトに還元、
という具合に、経験を積めば積むほど応用が効くようになり、結果会社を俯瞰で見る能力が高まります。これを若い内に経験できるのは貴重だと思います。
MRをどれだけ長く続けていても、会社を俯瞰してみる機会は中々得られないですからね。
おすすめの理由その3 高年収
3つ目の理由は、やはり年収が高いことです。
おそらく製薬会社のMRやマーケティングに比べても、給与水準は高いと思います。
製薬会社から転職する場合は、業界を変えると年収を維持するのは難しいということはよく聞きますが、コンサルティング業界であれば問題ないでしょう。
高い年収を維持したまま、転職をすることが可能です。
ネガティブポイントその1: 激務 & プレッシャーが厳しい
一方でもちろんネガティブポイントはあります。
激務&プレッシャーが厳しいというのはその一つに挙げられるかと思います。
〆切に迫られる仕事を数多く抱えることとなるため、たくさんのプロジェクトにアサインされてしまうと、非常に忙しくなると思います。
前の会社の先輩で、マッキンゼー出身の先輩がおり、お聞きしたところ、10年位前は平気で夜中の1-2時まで仕事をしていたと伺いました。
さすがにいまはかなり改善をされているようですが、製薬会社に比べれば激務であることに変わりはないと思います。
個人的には製薬会社は激務ではないなと思ってます。
労働環境やワークライフバランスは非常に保ちやすいと思っています。
それに比べるとやはりコンサルティングファームは忙しいのではと思います。
また優秀な方が多い環境なので、良い成果や質の高い仕事が求められるのも事実です。そういったプレッシャーがあるというのもネガティブポイントかもしれません。
(逆を言えば、そういう環境に身を置きたいという人には自分を鍛える絶好の場になると思います。考え方ですよね。)
ネガティブポイントその2: 雑用/使い走り的な業務も多い
ネガティブポイントの2つ目は、一見華やかそうに映るコンサルティングの仕事ですが、実際は雑用/使い走り的な業務も数多く行わないといけないということです。
私がコンサルティング業界の就職を選ばなかった一番の理由はこれかもしれません。
実際、私はこれまで依頼する側としてコンサルの方と数多く仕事をしてきていますが、どちらかというと手を動かす仕事(例:ワークショップのための会場設営や資料作成など)をコンサルに任せて、頭を使う仕事(例:戦略を練る、戦略を決定する)はこちらで行うというケースが大半でした。
「こうしてください、あーしてください」という指示を製薬会社側が出し、それに基づきコンサル側がプロジェクトマネジメントや資料作成を行うというパターンを数多くみてしまったがために、コンサル側に回って〆切に追われて製薬会社の人の顔色を伺いながら仕事をするのは嫌だなというのがあって、コンサルは最終的には選択しませんでした。
それでも若い内であったら挑戦する価値のあるコンサル転職
上記にネガティブな面も踏まえて色々と私見を書かせて頂きましたが、これらについては要は捉え方の問題であって、裏を返せばポジティブにもなりえると思っています。
忙しい環境/プレッシャーがある環境というのはビジネススキルを伸ばすのに最適な環境だと思いますし、使い走り的な仕事も多いと行った部分についてはプロジェクトマネジメント能力や資料作成能力を伸ばすための経験だと捉えれば良いのではないかと思います。
特に若手の方はこういった経験には乏しいと思うので、自然と数多くの経験を積めるコンサルティングファームというのは魅力的であるというのが私の考え方です。
もし仮に私がいまMR3-8年目で、なかなか次のキャリアが見えてこない、MRしかキャリアの選択肢がないということであれば、MRから他の製薬会社に移るというキャリアではなく、思い切ってコンサルティングファームへの短期的な転職(2-5年)を考えます。
なぜなら、コンサル経験後の製薬会社でのキャリアの幅がぐんと広がるからです。
また自分のビジネススキルも、製薬会社でMRとして勤務を続けるよりも、向上することが期待できるからです。
私の同僚に数人、製薬会社からコンサルを経て、また製薬会社に戻ってきた人がいます。
彼らのキャリアの例でいうと
・内資製薬MR5年→コンサル3年→外資製薬コマーシャルエクセレンス2年→外資製薬新製品企画部
・外資製薬MR8年→海外MBA1年→コンサル2年→外資製薬マーケティング
・外資製薬MSL4年→コンサル3年→外資製薬マーケティング
というケースがありますね。
また上の方でいえば
・内資製薬MR3年→コンサル10年→外資製薬マーケティング部長3年→外資製薬海外事業部長
・広告会社3年→外資製薬マーケ(資材担当)3年→コンサル5年→外資製薬コマーシャルエクセレンス市場調査部副部長2年→外資製薬市場調査部部長
というケースもしっています。
そのほか、マッキンゼーを経て事業部長をしている方もいますし、BCGを経てオセアニア地区統括部長をされている方がいることも知っています。
このようにコンサル経験を踏むことによって、キャリアの幅をぐんと伸ばした人を数多く知っているので、若手の人にはこの事実を知ってもらいたいなと思って、今日の記事を書きました。
おすすめ転職エージェント:【アクシスコンサルティング】
現役コンサルタントの転職支援数、No1!【アクシスコンサルティング】
じゃあ、どこに相談するのが一番いいかということですが、餅は餅屋。
転職会社の中でも、コンサル転職に強みを持っている専門的な会社に話を聞くことが一番です。
【アクシスコンサルティング】は転職業界の中でも特にBIG4(PwC/EY/KPMG/デロイト)とのコネクションが強く、実績を出しています。
またマッキンゼーやBCG(ボストンコンサルティンググループ)への転職支援も行っていますし、日本総研やA.T.カーニーへの転職支援実績も有しています。
おそらくこのブログを読んでいる方はコンサルの中でもヘルスケア部門に進みたいと考えている人が多いと思いますが、コンサルティング会社のヘルスケア部門毎の事情についても詳しい方がアクシスコンサルティングには在籍しています。
実際に私も登録し、イギリスに留学しているときに一度、主要どころのコンサルティングファームのヘルスケア部門の状況についてあれこれ質問しました。
ヘルスケア部門の中でもデロイトはプロジェクトベースでの受注が多い、アクセンチュアはDigital周りの受注が多い、マッキンゼーはグローバル案件をたくさんもっていて日本を含めたGlobal全体の戦略立案系の仕事が多くあるなど、様々な情報を実際に教えて頂きました。
話を聞くだけなら無料ですし、登録だけでもしておけば求人案内が定期的にもらえるようになるので、コンサルティング業界のヘルスケア部門でいまどういう人材が求められているかを知ることができます。
なかなか若い内でないと、コンサルティング会社に挑戦するということは出来ないと思いますので、「挑戦したい」「少しタフな環境に身を置いて自分を鍛えたい・磨きたい」という方には良い環境だと思います。
ぜひご検討ください。
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まとめ
ということで本日は以上です。まとめると
①おすすめの理由その1. ビジネス力が鍛えられる
②おすすめの理由その2. 色々な会社の状況を俯瞰でき、短期間で多様な経験ができる
③おすすめの理由その3 高年収
④ネガティブポイントその1: 激務 & プレッシャーが厳しい
⑤ネガティブポイントその2: 雑用/使い走り的な業務も多い
⑥それでも若い内であったら挑戦する価値のあるコンサル転職
⑦おすすめ転職エージェント: “>アクシスコンサルティング
以上になります。
ご参考にして頂けますと幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございまいた。
コメント
ブログ拝読させていただきました、佐藤と申します。
いつも勉強させていただいております。
ありがとうございます。
製薬業界からコンサルへの転職ですが、入社3年未満だとコンサルへの転職時や製薬業界へ戻る際に不利に働くこともあるのでしょうか。
私はMR職として入社3年未満でしたので少し気になりました。
機会がありましたら、若手の転職についても記事にしていただけると嬉しいです!
佐藤さん
コメントありがとうございます!
ブログお読み頂きありがとうございます。
明確な理由があれば、3年未満(例えば2年程度)でも転職自体は可能かと思います。
その後のコンサルでしっかり経験を積めば、不利になることもないかと思います。
ただMR3年未満の経歴で胸を張って「MRしてました!」と語れるかと言うと、少し弱いかと思います。数字や成果を出せていないのであれば、コンサル転職時も面接で苦労することが予想されます。
新卒で3年未満ということであれば、私であればまずは今いる環境で成果をあげ、そこから次の選択肢を検討するかなと思います!
色々な考え方があると思うので、あくまで一つの考え方と思って下さい。ご質問ありがとうございます!
若手の転職についても今度まとめて行こうと思います。