この記事を読んでわかること ・コプロモーションのニュース速報 ・デュピクセントの今後の適応拡大
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どうも、こんにちは。
外資系製薬会社経営企画室に勤めるこういちです。
びっくりニュースが舞い込んできましたね!
「デュピクセントに関して、サノフィとリジェネロンのコプロモーションを10月1日より開始!!」
いずれ来るだろうなと予想はしていましたが、思った以上に早い展開だったので、ニュースを見た時に思わず「おっ!!」となってしまいました。
今日はこのことについてのプレスリリースと、デュピクセントの今後の気になる適応症についても見ていきたいと思います。
これまでのリジェネロンに関するブログ記事
このブログを読んで頂いている方ならわかると思いますが、私のブログではリジェネロンに関する記事をこれまで4報お届けしてきてます。
注目している理由は、アメリカの超巨大製薬会社でありながら、これまで日本に支社がなかったからです。
それがこの2023年に日本支社が立ち上がり、
MRを大量採用して、
日本でのビジネス展開が始まりました。
アメリカ系の超巨大資本が日本に乗り込んできました。
日本は小規模でオペレーションを回すので、当然年収・報酬も高い。
そういったところからも多くの注目を浴びている企業です。
そのような理由から、私もこのブログで情報をまとめてきた経緯があります。
リジェネロン、デュピクセントに関してサノフィとのコ・プロモーションを10月1日から開始
2023年9月26日
サノフィから以下のプレスリリースが発出されました。
サノフィ、日本におけるデュピクセント®(デュピルマブ)のリジェネロンとのコ・プロモーションを開始
サノフィ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岩屋孝彦、以下「サノフィ」)は、サノフィが製造販売しているデュピクセント®(一般名:デュピルマブ(遺伝子組換え)、以下「デュピクセント®」)について、リジェネロン・ジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、ジャパンカントリーリード 免疫領域 石井洋平、以下「リジェネロン」)とのコ・プロモーションを開始することをお知らせします。
10 月 1 日以降、デュピクセント®の製造販売は引き続きサノフィが行い、プロモーション活動はサノフィとリジェネロンの両社が行います。
デュピクセント®は、国内において 4 つの適応症を有する、完全ヒトモノクローナル抗体製剤です。2 型炎症において中心的な役割を果たすタンパク質インターロイキン(IL)-4 および IL-13 の作用を阻害することによって、各適応疾患において患者さんの症状や QOL スコアの改善が報告されています。
デュピクセント®が国内製造販売承認を得ている適応症は、成人および生後 6 ヵ月以上の小児の既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎、成人の既存治療で効果不十分な結節性痒疹と鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎、成人および 12 歳以上の小児の既存治療によっても症状をコントロールできない重症または難治の気管支喘息です。また現在、特発性の慢性蕁麻疹に係る効能・効果について、承認申請中です。
2023年9月26日 サノフィ日本法人プレスリリース
サノフィは、デュピクセント®のコ・プロモーションを通じてリジェネロンとの緊密な協働関係を築き、日本の患者さんやそのご家族に一層貢献できるよう鋭意努力し、医療現場のニーズにお応えできるよう引き続き努めてまいります。
2023年10月1日からコプロモーションが始まるとのことです。
私はこのニュースを見た時に
「早っ!!」
と思いました。
なぜならMRさんが採用されたのが7月とか8月で、まだ2か月位しか経っていないから。
そして、いまだリジェネロンの日本語ホームページも出来ていない。。
にも関わらず、このプレスリリース。
「こんな状態なのに、もうコプロモーション開始するんだ、すごいスピード感だな。」
と思いました。
これは想像でしかありませんが、リジェネロン内は相当バタバタしていると思われます。
MRさんはそこまで感じることはないかもしれませんが、本社のほうは、資材やらホームページ作成やらMRさんの予算決めやら、色々動き回っていることが予想されます。
たぶん、てんやわんやではないかと思います。
それでもこのタイミングでコプロモーションを開始した。
なんだか、会社としての意気込みを感じました。
*追記:どうやらコプロは皮膚科領域だけのようですね。ミクスに記載を見つけました。
リジェネロン 日本市場参入 全国にMR常駐 デュピクセントの皮膚領域適応でサノフィとコ・プロ開始
リジェネロン・ジャパンは9月26日、自社MR体制を構築して日本市場に参入すると発表した。
既に全国にMRが常駐。
サノフィが製造販売しているデュピクセントの皮膚領域適応(アトピー性皮膚炎、結節性痒疹)について、10月1日から両社でコ・プロモーションを開始する。
MR数は非開示。
リジェネロンは本誌取材に、日本市場参入のねらいについて、「当社は、科学から革新的な医薬品を生み出し、日本を含む世界中の患者さんを助けることに深くコミットしている。
コ・プロモーションを通じて、より多くの日本の患者さんに当社の医薬品をお届けすることができると考えている」と説明した。
コ・プロをデュピクセントの皮膚領域適応に限定した理由や今後の展望は、「詳細は開示していない」と述べた。
リジェネロン 日本市場参入 全国にMR常駐 デュピクセントの皮膚領域適応でサノフィとコ・プロ開始 2023年9月27日 ミクスオンライン
デュピクセントの現在の適応症と将来の適応症
現在の適応症は以下の4つです。
・成人および生後 6 ヵ月以上の小児の既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎
・成人の既存治療で効果不十分な結節性痒疹
・鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎
・成人および 12 歳以上の小児の既存治療によっても症状をコントロールできない重症または難治の気管支喘息
そして現在申請中の適応症が以下です。
・特発性の慢性蕁麻疹
そして、いま日本でPh3が動いていて、上記に含まれない適応症は以下です。
・原因不明の慢性そう痒症
・原発性後天性慢性誘発性寒冷蕁麻疹
・慢性閉塞性肺疾患
・アレルギー性気管支肺アスペルギルス症
・水疱性類天疱瘡
サノフィが治験申請しているものはSAR231893として
リジェネロン(CRO:パレクセル・インターナショナル株式会社)が治験申請しているものはREGN668 として
それぞれ、登録されています。
詳しく見たい方はこちらから情報が取れます。
すごい数ですし、まだまだ息の長い製品であることがわかります。
皮膚科領域だけとはいえ、おそらくコ・プロモーション当初は、全国各地で様々なことが起こると思います。
トラブルもあれば、素晴らしいコラボレーションも生まれると思います。
渦中にいる方々は全部ひっくるめて、前向きにお仕事に取り組んで頂きたいですね。
医療従事者へのチャネルが増えることは、結果として患者さんにデュピクセントが届く裾野が広がることに繋がると思います。
その点は喜ばしいことですね。
デュピクセント自体は大変すばらしいお薬ですので、自信を持って情報提供して頂きたいと思います。
リジェネロンは高年収。本社案件はR&D含め活発化が予想されます。
ここまではコプロモーションについてのニュースと所感をお伝えしてきました。
楽しみですね。
どんな感じになるか含め、また中の人とも情報交換させて頂きたいと思ってます。
さて、そんなリジェネロンですが、MR案件は落ち着きを見せましたが、本社案件は動いてます。
これだけ開発品が豊富にあります。
予想できると思いますが、本社の人員が圧倒的に足りてない(と予想されます。)。
R&Dの人員採用は定期的に行われるはずですし、
現場を支える本社系のスタッフも今後増やしていくことは間違いないと思います。
MRの採用は一旦落ち着きましたが、
いつ何時、採用の話が動きだすかわかりません。
なのでリジェネロンに興味があるなら情報は取っておくようにしたいですね。
繋がりあるエージェントさんを個人的に知ってますので、ご興味ある方はx(旧Twitter)かこのブログの問い合わせフォームからご連絡ください。
ちなみにJAC Recruitment さんは契約を有しているエージェントの一つになりますので、そこから情報を取得するのも手かと思います。
リジェネロンもそうですが、こういった求人情報を掴むのはタイミングが命です。
従って、複数の転職エージェントと繋がりを構築し、情報収集を行うことは、今後のキャリア形成を図る上で重要なアクションの一つになります。
参考までにこういちが登録している転職エージェント一覧を掲載しておきますね。
エンワールドジャパン 製薬専門チームありです。
JAC Recruitment 外資系案件に強みをもっています。
マイナビエージェント どちらかというと内資系案件が多い。
リクルートダイレクトスカウト 本社系案件に強い印象。
【ランスタッド】 外資系案件に強みを持っています。
毎回ブログの中でお伝えしていますが、その時々で求人が入ってくるエージェントが異なる印象ですので、上位に上げたうちの1-2個は登録しておくことをお勧めします。
以上になります。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!!
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