この記事を読んでわかること ・こういちの考えるMRのやりがい ・結局”ありがとう”がやりがいの源泉
どーもこんにちは、こういちです。
今日も「製薬会社の将来を考える」のトピックについて書いていきたいと思います。
というのも、今日はミクスの以下の記事を読んで色々感じる部分があったからです。
8/31【FOCUS】MRの“やりがい”エピソード 精一杯なときほど立ち止まって考えて
今日は記事への意見も含めて、自分なりの考えを述べていきたいと思います。
ミクスの記事について
「なぜMRの仕事を選んだのですか?」というくだりから始まる文章ですが、なんだか引き込まれるように読んでしまいました。
小さな”やりがい”が大切だという点については、私も大いに賛成した部分です。
医師からの相談に文献を添えて対応したところ、患者さんの治療がうまくいって、感謝されたというエピソードの紹介が記事にはありましたが、私も経験があるのでわかります。
こういう時は嬉しいですし、やりがいを感じますよね。
また記事をみて、ちょっとこれ本当?と思った部分は、小説家の久坂部さんが小説「MR」を執筆する過程で、5人のMRに”やりがい”について尋ねたところ、1人しか具体的なやりがいを語ることができず、あとの4人は「やりがいはない」「そういう話は難しい」と答えた部分です。
5人中、4人答えられなかったというのは、おそらくミクス側がちょっと盛っているんじゃないかなと疑ってしまいました。
100人いたら80人が「やりがいはない」と答えたことになるので、いやそれはないだろうと思いました。
正直、インタビューしたMRが悪いなとも思いました。
私は現在外資系製薬会社を2社経験していますが、私の知っているMRの方は誇りを持って仕事をしています。
もちろん、愚痴を聞くこともありますし、将来を憂いている声を聞くこともありますが、やりがいを持って仕事をされている方が多いことも事実です。
なのでこのミクスの5人に4人がやりがいを感じていないというのは、ちょっと信憑性に欠けるなというのが個人的な印象です。
MRのやりがい
私はMRの仕事に面白味を感じていたし、やりがいを感じていた一人でもあります。
MRのブログでは、MRに否定的な意見を書いている人もちらほら見かけますが、MRでやりがいを感じられるかどうかは、捉え方次第、努力次第だと個人的には思っています。
やりがいは”与えられるもの”ではなく、”自ら作り出すもの”です。
この捉え方を間違えると、他責な考えに陥りがちになります。
「MRはやりがいが感じられない」という表現だと、MRという職種が悪いというような表現になりますよね。
でもそうではなくって、「MRという仕事にやりがいを感じられないMR本人に問題がある」という捉え方のほうが正しいと私は思っています。
このブログは若手や就活生向けに書いてもいますので、MRに否定的な文章を見た時にはこういう視点を持った上で、文章と向き合ってほしいなと思います。
さてそんな偉そうなことを述べているこういちですが、私が医療従事者とのやりとりで具体的にMRとしてやりがいを感じたエピソードを以下に列挙していきますね。
①初めての患者さん
2週間前に紹介した治療薬の話を先生にすると、急に病棟に連れていってくれた。
「君が教えてくれた薬を使って、いまぐっすり眠れているよ。」と教えてくれた。
自分の紹介している薬が使われている患者さんを見たのはこれが初めての経験。
MR2年目のこと。
②「投与に立ち会ってほしい」
比較的高価な注射剤が新薬として発売された。
ある先生から、初めて打つときは診察室の横にいてサポートしてほしいと依頼された。
看護師さんや先生に製剤見本も使いながらレクチャーした。
本番は患者さんにも先生から事情を説明し、投与に立ち会った。
MR3年目のこと。
③「こういち君の会社の新薬に決まったよ。」
競合とガチガチに同種同効薬新薬採用を競っていた。
薬事審議会メンバーに根回しを重ね、新規採用を勝ち取った。
MR4年目のこと。
④「これだけ調べてくれてたから、患者さんに説明できた。ありがとう」
ある疾患に対して、うちの製品の使用が可能か、症例報告がないか質問され、国内・国外の論文や学会報告を調べ上げ、その日の夜にメール、また翌朝に論文を手紙を添えてお渡しした。
3日後、お会いした時に掛けてもらった言葉。聞くと、患者さんへの説明の時に提供した論文が役に立ったよう。
MR4年目のこと。
⑤「また勉強会やってください。今日はありがとうございました」
病棟看護師向けにある疾患と治療薬について、勉強会を開催した時に掛けてもらった言葉。
新人の看護師に有用だったようで、看護師長から頂いた言葉。
結局”ありがとう”がやりがいの源泉
上に具体的なエピソードを紹介させてもらいましたが、いま振り返ると結局”ありがとう”がやりがいの原点なんだなと感じました。
”ありがとう”をもらいたいから、頑張って仕事をする。
↓
頑張って仕事をすると”ありがとう”をたくさんもらえる。
↓
感謝されてやりがいを感じ、さらにモチベーションがあがる。
こういうサイクルなんだろうなと思います。
もちろん、このサイクルが順調に毎日回るわけもなく、時には先生から無下に扱われたり、全く感謝されない、むしろ怒られる、みたいなことがなかったわけではありません。
ただ総じて、”ありがとう”に繋げるためにMRの仕事をしていたなと思います。
MRの仕事の良い面は、先生からの”ありがとう”の裏側には、患者さんがいるということ。
間接的ではあるにせよ、何らかの形で医療に貢献できます。
これっていいですよね。
こういう部分もMRの”やりがい”に繋がるんだろうなと思います。
まとめ
ということで本日は以上です。
まとめると、
■ミクスの記事について
■MRのやりがい
■結局”ありがとう”がやりがいの源泉
上記3点について書かせて頂きました。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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