外資系製薬会社経営企画室こういちの注目の外資バイオベンチャー。Orion(オリオン)社。MR採用で自販構築を進めることをミクスで発表!どんな会社か調べてみました。

製薬会社の将来を考える
この記事を読んでわかること
・オリオン社の情報

*この記事ではアフィリエイト広告を利用しています。

 

 

どうも、こんにちは。

外資系製薬会社経営企画室に勤めるこういちです。

 

今日お届けするのは、オリオン社の情報です。

2024年1月に日本法人が立ち上がったフィンランドの製薬会社です。 

 

今日はミクスの記事の内容の抜粋と、私自身が株主向け情報などから得た情報を共有していきたいと思います。

 

外資バイオベンチャーの立ち上げ案件に興味のある方に読んで頂けたら嬉しいです。

 

オリオン社とは?

まずは会社情報についてみていきます。

https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=76758

記事引用は不可とミクス編集部さんから連絡がありましたので、内容をお借りして記事にしていきます。

オリオン社の設立は1917年です。

 

100年以上の歴史を持つ製薬会社なんですね。

びっくり。

 

 

 

全然ベンチャーなんかではないですね。

 

(すみません、私のブログではSEOの観点から日本で立ち上がった最近の外資系の製薬会社を、一括して”外資系バイオベンチャー”と表現してます。ご容赦ください。)

 

 

 

 

さてその他の情報についてもみていきます。

 

オリオン社の日本法人の方針は?

 

このことについてもミクスの記事で触れられているのでご紹介します。

抗パーキンソン病薬スタレボの製造販売承認をこの秋にノバルティス ファーマから承継し、年内に自社販売をスタートするそうです。

 

MRも若干名採用するとありますね。

社員数は現在6人ということですが、

「年末の自販開始までにMRを含めて20人弱ぐらいの組織」

にするということです。

3役やその他の部門のことを考えると、MRは5-10名程度になるのではと予想します。

かなりの少数精鋭ですね。

小川充則社長は、元々はフレゼニウスカービージャパンという欧州の医療機器メーカーの社長さんだったかたのようです。

https://www.fresenius-kabi.com/jp/

その前は製薬でキャリアを築いたことがあるお方のようです。

 

オリオン社が日本で扱う薬剤は?

スタレボという薬剤をノバルティスから承継し、事業をスタートさせるということです。

 

ふむふむ、スタレボを皮切りに、他の薬剤が続くというわけですね。

 

個人的な印象は、バランスが、、、とは思いました。

 

スタレボは発売してすでに10年がたったいわばベテランの製品。

パーキンソン病治療薬で初の3成分の配合剤となるスタレボ配合錠(一般名:レボドパ/カルビドパ水和物/エンタカポン)として、2014年に発売になっています。

ノバルティス パーキンソン病治療薬スタレボを発売 初の3剤配合錠 | ニュース | ミクスOnline

一方、それに続く新薬はまだPh3前。。。

 

 

あと4-5年は新薬が出てこないのでは???

 

 

と記事を読んだ時に感じました。

 

提携して販売する薬を増やすのか、どんなことを考えていくのかは今後の経営方針次第でしょうが、

いま公表されている薬剤の情報ですと、いわゆる”新薬”を扱うことになるのは、まだ先になる印象を受けました。

 

 

 

 

オリオン社の売り上げ規模は?

 

さて、ここまでミクスの記事の情報を見てきました。

 

ここからは、株主向け情報を使って、もう少し情報を深堀していきます。

Start page
Orion is a globally operating Finnish pharmaceutical company – a builder of well-being. We develop, manufacture and market human and veterinary pharmaceuticals ..read more

これはGlobalのホームページのリンクです。

 

2024年3月にCEOのハルメさんの情報がGlobal ホームページにアップされています。

リンクはこちら

CEO’s Review

 

こちらの資料の中に2023年の売り上げについてまとまった資料があったので共有します。

2023年の年間業績の要約は以下の通りです:

  • 売上高の減少: 売上高は11.3%減少し、1,189.7百万ユーロとなりました。
  • 営業利益の減少: 営業利益は37.5%減少し、274.9百万ユーロとなりました。
  • キャッシュフローの減少: 営業活動によるキャッシュフローは72.6%減少し、1株当たり0.85ユーロとなりました。
  • 配当金の増加: 1株当たりの配当金は1.3%増加し、1.62ユーロとなりました。
「このPDFのFull-year 2023 resultを要約してください。」Copilot

 

売上規模は1,189.7百万ユーロです。

いま1ユーロが170円位です。

1 million ユーロが170,000,000円 (1億7千万円)

売上は、約1190 million ユーロなので、、、

1190×1億7千万円=2023億円

 

2000億円を超える売り上げ規模を誇る会社です。

 

大きいですね。

 

どんな薬を扱っているのかというと、それも表がありました。

AI君に解説をお願いしました。

以下は、PDFの「TOP 10 products and total sales split by division」セクションからの1位から5位までの製品の解説です:

  1. Nubeqa®: 売上高は182.5百万ユーロで、前年比で100%以上の増加を記録しています。Nubeqa®は前立腺がんの薬で急速に成長している製品です。
  2. Easyhaler®製品ポートフォリオ: 売上高は144.2百万ユーロで、前年比で11.1%増加しています。Easyhaler®は喘息治療薬のポートフォリオで、需要が安定しています。
  3. エンタカポン製品: 売上高は88.4百万ユーロで、前年比で22.0%減少しています。エンタカポンはパーキンソン病の治療薬ですが、市場の競合が激化しているため売上が減少しています。
  4. Simdax®: 売上高は25.7百万ユーロで、前年比で40.0%減少しています。Simdax®は心不全の治療薬で、需要の変動が影響しています。
  5. Burana®: 売上高は25.1百万ユーロで、前年比で6.0%減少しています。Burana®は痛みや炎症の軽減に使用される薬剤です。
Copilot

AI、ほんと便利です。

 

ニュベクオはバイエルが担っているイメージだったので、てっきりバイエル、オリジンだと思っていたのですが、オリジンはこのオリオン社のようです。

提携しているということなんですかね。 

  

オリオン社のパイプラインは?

 

これについても図表がありました。 

これもAI君にまとめをしてもらいます。

Key Clinical Development Pipelineのセクションには、以下の8つのプロジェクトが記載されています:

  1. ARANOTE / darolutamide: 前立腺がん(mHSPC)に対する治療。現在フェーズIIIが進行中。
    • コラボレーション: Bayer
  2. ARASTEP / darolutamide: 前立腺がん(BCR)に対する治療。現在フェーズIIIが進行中。
    • コラボレーション: Bayer
  3. OMAHA1 / ODM-208 (MK-5684-003): 前立腺がん(mCRPC)に対する治療。1フェーズIIIが開始。
    • コラボレーション: MSD
  4. OMAHA2a / ODM-208 (MK-5684-004): 前立腺がん(mCRPC)に対する治療。1フェーズIIIが開始。
    • コラボレーション: MSD
  5. CYPIDES / ODM-208: 前立腺がん(mCRPC)に対する治療。現在フェーズII進行中。
  6. ODM-105 / tasipimidine: 不眠症に対する治療。フェーズIIaが進行中。
  7. ODM-111 (NaV 1.8 blocker): 痛みに対する治療。現在フェーズI進行中。
  8. ODM-212 (TEAD inhibitor): 固形腫瘍に対する治療。現在フェーズI進行中。

Copilot

オンコロジーに強い、バイエルとMSDと組んで前立腺がんフォーカスで開発を進めているようです。

それ以外に不眠症、鎮痛薬などがありますが、まだ早期開発段階にあるようです。

これはミクスの記事でも触れられていましたね。

 

 

Ph3の薬剤をコプロモーションするみたいな話になってきたら面白いのでしょうが、提携している製品については別々に事業展開していくことを日本法人の小川社長がミクス記事で触れられているので、その可能性は低そうです。

 

 

っとなると、やはり新薬はまだまだ先になりそうですね。

 

オリオン社の日本の求人は?

 

ミクスの記事いわく、いまは社員数6人ということですが、今後20名規模にまで規模を拡大していきたいとありました。

自販体制を構築したいということでしたので、今後採用活動が進むことになるのだと思います。 

 

 

この会社さんの求人情報はまだ触れたことがありません。

 

どんなエージェントさんが採用活動のサポートするか興味あります。

  

この手の企業はよくJAC Recruitmentさんがサポートしています。

現時点で求人を持ち合わせているか分かり兼ねますが、興味ある人は、コンタクトしてみてください。

 

またAnswersさんも外資バイオベンチャーの支援をすることがあるので、登録をおススメしています。 

 

ランスタッドさんも外資には強いです。

 

今日は、オリオン社さんのことを紹介していますがこれ以外に魅力的な案件が実は裏でたくさん動いてます。 

こういう魅力的な案件に出会えるかどうかは、運というよりも、本人がどれだけ準備していたか、積極的に情報収集に動くかで決まります。

 

 

 

今日、このブログを読んで終わりとするか、5-10分ほど手を動かしてエージェントから情報を得ようとするかで、その後の人生の選択が変わってきます。

エージェントの登録をこれまでしたことがない、もしくはエージェントの登録を1社程度で済ませて満足されている方は、それだけで多くの機会損失が発生していることは自覚しておいたほうがよいと思います。

 

「望んでいたような求人が出ていたけど知らずに終わる」

 

 

こんなことが実は結構発生しています。

 

これはもったいないですよね。

 

 

希望する求人と条件をデフォルトで良いので用意しておいて、エージェントさんに伝えておくと、それに近しいような案件が自然と入ってくるようになります。

そういうアクションを積み上げていくと良い案件と出会える可能性が増えていきます。

  

 

リストラ吹き荒れる製薬業界で生き抜くにはこういったアクションが不可欠だと私自身は考えています。

動く動かない、応募する応募しないは置いておいて、まずは選択肢を知る、ということでエージェントに話を聞いてみるというところからアクションを起こしてはいかがでしょうか?

AnswersさんやJAC Recruitmentさん、ランスタッドさんは比較的幅広く求人を扱っているので個人的に強くおススメしています。 

各エージェントさんの特徴を別途ブログにまとめているのでよかったら参考にされてください。

 

 

ということで、本日のブログ記事は以上になります。

 

今日は日本に新たに参入してきたオリオン社の情報をお届けしました。

スタレボ以外にも、なにか薬剤を承継していくような話がまた出てきたら面白いでしょうし、組織作りを経験するようなフェーズに興味がある方には面白い企業さんかもしれません。 

 

個人的には、やはり新薬がもう少し早いタイミングで欲しいなあとは感じました。 

  

ということで、本日の内容は以上になります。

最後までお読み頂きありがとうございました!

 

 

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