この記事を読んでわかること ・病院勤務と企業勤務の違い ・企業勤務のメリット
*この記事はアフィリエイトを利用しています。
どうも、こんにちは、外資系製薬会社経営企画室に勤めるこういちです。
さて、今日も看護師さんシリーズです。
ここ最近は続いております。
Xで記事募集をしたこともその理由です。
今日は、Xの記事募集に反応してくださった企業勤めの看護師さんの記事をご紹介します。
記事を納品くださったのはAKKOさんです。
それではどうぞ。
転職の経緯
看護専門学校を卒業後、療養型病棟3年、急性期消化器外科・整形外科病棟2年、慢性期病棟3年で勤務。
リーダー職や教育係、看護研究、学会発表など通常業務以外にもチャンスがあれば全てやらせていただき、天職だと思って看護師として8年勤務しました。
そんな私が転職を考えたのは30歳の時。
出産年齢が早かったこともあり、娘が小学校3年生になった時です、夜勤や祝日勤務が当たり前の生活を見直すきっかけがありました。
小学生は「暦通り」の生活。一方、私は「今日って何曜日だっけ?」と万年時差ボケの生活。
なんとなく時間軸が娘と合っていない事にようやく気が付きました。
以前から在宅・訪問看護に興味があり、訪問看護師になりたい気持ちもある中で、「その転職だと夜勤対応や緊急対応があるし意味がないな、、、」と思い直し、ふと薬剤師の友人が昔話してくれた「治験の仕事」を思い出しました。
友人に連絡を取り、「治験の仕事について興味出て来たんだけど、詳しく教えて。」とお願いし、看護師等医療従事者から治験業界に転職するには、大きく2つの道がある事を説明してくれました。
・病院側で仕事をする治験コーディネーター(CRC)
・企業側で仕事をする臨床開発モニター(CRA)
どうせやるなら、治験の全体を知る事ができる企業側でCRAになる事を勧めるとのこと。
お勧めの企業(CRO)まで教えてくれました。
当時、転職登録サイトが普及し始めていましたが、「これだ!」と思ったら行動にすぐ移さないと気が済まない性格のため、友人お勧めのCROへ直接メールで問い合わせを行い面接の機会を得ました。
そして、無事内定をいただきCROへ転職。
派遣CRAの案件を多数扱っているCROでしたので、未経験CRAとして大手内資系メーカーへ派遣開始となりました。
転職してからのキャリア
6年間CRAとして経験を積み、その後更なるスキルアップを目指し、外資系メーカーへ派遣先を変更。
グローバル試験を担当し、より試験の根幹に近い業務を経験しました。
看護師時代から指導者やマネジメント職に興味があったため、これまでの経験を更に活かした業務に就きたいと考え、派遣社員の採用・管理をする立場へ挑戦し現在に至ります。
人材サービス業界では、「片面営業」「両面営業」という営業手法があります。
派遣社員がお世話になっている製薬メーカー様への営業を行いながら、採用担当も行う両面営業が性格に合っており、充実した毎日を過ごしております。
医療系資格保持者であっても、職業の選択幅は無限にあることを自身が体感したこともあり、「キャリア」について本気で向き合いたいと考え、国家資格キャリアコンサルタントも取得し、ダブルライセンスで活動をしております。
病院勤務と企業勤務の違い
今となっては会社員の経歴の方が長くなった私ですが、転職当時のことは今でも鮮明に覚えています。
カルチャーショックに近い状態で私が感じた病院職員と会社員の大きな違いは、以下の内容でした。
月曜日~金曜日の5連勤+土日2連休の繰り返し
看護師ではこのシフト、ありえないんですよね。
「5日勤務」は慣れるにしても、「2連休」が毎週来る感覚がどう時間を使って良いのかわからない状況がかなり続きました。
でも、慣れてくるとプライベートの計画は先々まで立てやすいし、平日休暇(有休)も自分で業務コントロールすれば自由に取れるし、今となってはもう病院の勤務シフトには戻れないですね。
自社以外のスタッフとのやりとりがメイン業務(CRAの場合)
病院時代の電話って、99%院内連絡。
用語やフローなど阿吽の呼吸で進むようになっているので、「説明時間」よりも「指示・結果報告」が多い環境。
しかし、CRAになると、病院側の治験事務局やCRC、取引業者など、とにかく多くの外部スタッフとのやりとりが発生し、且つ、それぞれ理解の違う相手に同じ動きを依頼する必要性もあるため、的確な説明や交渉スキルが求められます。
しかし、ここが元看護師の腕の見せ所。
患者様って価値観・倫理観・理解力など大きく違いますよね?
その対応で培った力が発揮でき、活かされると思います。
そして、イレギュラー事案に強い耐性があるのも強みですね。
病院で日々発生する事案に比べれば、社内では考える時間・相談する時間が十分あります。
業務の優先事項・判断材料が違う
病院では医師・コメディカルと協業し、「目の前の患者様とご家族様に今何ができるか」が重要視されます。
もちろん中長期ケアの観点はありますが、明らかに優先度が「現時点」です。
しかし、会社では「プロジェクト」「タクス」「工数」「予算」と言った、総合的観点を持って行動する必要があります。
特に現在の治験業界は業務が細分化され効率性を重視する動きが強いため、目の前のことだけしか見えない狭窄視野ではうまく業務がこなせない事態に陥ります。
しかし、ここでも看護師の経験が活かされるのが、アセスメントスキルです。
病態をフローチャート化し、身体的・精神的・社会的側面から展開し必要な看護を抽出するスキルがあるため、会社でも課題解決に必要な行動を導きだすことが容易です。
むしろ、病態よりも業務の方が結果を想像しやすいので、スケジュール管理さえできれば円滑に事が進みます。
思い立ったが吉日
上記のように、戸惑いながらも看護師ではなく企業に留まる選択をした理由は、圧倒的にワークライフバランスが保てると思えたからです。
業務のコントロールができるようになれば、誰の目も気にすることなく有休取得ができ、在宅・フレックス制度が導入されていることが多いため、就業場所や就業時間の選択も自身で管理が任されています。
収入面もアップし、満足度を感じることができる転職でした。
現場から離れ、医療行為が出来ないことは今でも寂しさを感じております。
しかし、最近は副業が認められている企業も増え、土日など本業に支障がでない場合は看護師として就労も可能です。
「思い立ったが吉日」
人生一度きりですので、情報を取る事からでも、何か一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?
こういちの感想
いかがでしたでしょうか?
参考になる部分があった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ここからは私の感想です。
私が抱いた感想としては、「感覚の違い」というものを最初に感じた文章でした。
2連休が毎週来る感覚に最初は慣れなかったストーリーですとか、病院勤務の場合は優先度が「現時点」など、看護師さんならではの感覚だなと思って、記事を読ませて頂きました。
言われてみればそうなのですが、実体験を持っている方の文章には妙に納得感がありますね。
それと、ご家族の影響。
娘さんとの時間のずれに関してのストーリーの紹介がありましたが、看護師さんならではの悩みだなあということを感じました。
あとは、企業に入ってからのキャリアも素晴らしいと感じました。
企業人としてもキャリアアップをして、国家資格のキャリアコンサルタントまで取得する姿勢に刺激を頂きました。
機会があれば私も相談に乗って頂きたいなと思いました!(笑)
長い文章ではないですが、経験を積んできた方の文章は読みごたえがあり、大変勉強になりました。
多くの方、特に若手と言われる看護師さんの方に読んで頂けると嬉しいなと感じました。
記事を納品頂いたことに改めてお礼申し上げたいと思います。
情報を取る事が最初の1歩
AKKOさんも記事の最後の部分で述べておいでですが、
いま病院看護師として勤務している方で、企業勤めに少し興味が出てきたなと思ったら、まずは情報を取ることが最初の1歩になります。
看護師さんの就職先としては、製薬会社やCRO(Contract Research Organization:医薬品開発業務受託機関)などが候補先として挙がってきます。
昔と違って、いまは情報を取るのはそんなに難しいことではありません。
取り扱っている案件がエージェントにより異なるので、3つほど転職エージェントに登録されることをお勧めします。
この3つに登録しておくことで、幅広く製薬会社やCROに関連した看護師の求人を見つけることができると思います。
上記2つは、通常の看護師転職のあっせんをしている転職エージェントよりも、製薬会社とのつながりが強いため、製薬会社関連の求人をたくさんもっています。
ナースではたらこは、病院看護師職の求人が多いですが、中にはCROの求人(シミックやその他の治験担当企業)等が掲載されています。
登録はすべて無料ですし、エージェントから詳しく話を聞くことも、もちろん無料です。
面接の練習も、もちろん無料で付き合ってくれます。
製薬会社やCROでの勤務に興味がある方は、ぜひ情報とってみてください。
病院看護師→病院看護師の転職とはまた違った世界観を知ることができると思います。
ということで本日は以上になります。
今日はAKKOさんの記事のご紹介でした。
最後までお読み頂きありがとうございました!!
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