就活生からの製薬会社合格連絡。外資系製薬会社経営企画室こういちがアドバイスしたポイントは?新人こそ新薬・新適応症を扱って欲しいことを伝えました。

戦略的キャリア形成
この記事を読んでわかること
・新人こそ新薬・新適応症を扱って欲しい理由
・企業選びの心構え

どうも、こんにちは。

外資系製薬会社経営企画室に勤めるこういちです。

今日は、就活生からの製薬会社就職の合格連絡をきっかけに筆を執っています。

詳細は、個人情報も含まれるので多くは語りませんが、こういちが就活生に伝えたポイントを、他の方にも御伝えしていきたいと思います。

またその時に伝えたこと以外にも、私自身が企業を選ぶ上で大切だと感じることを、私の価値観を元に述べていきたいと思います。

完全に個人的な意見になりますので、正解というわけではなく、「こういった意見を持っている先輩もいるのね」位の感覚でお読み頂ければと思います。

就活生の方や、転職活動で企業選びに悩む若手の方の参考になれば嬉しく思います。

それではどうぞ

実際のメールのやりとり

まずはどんな感じでやりとりがあったかを、抜粋してご紹介します。

(ご本人にも許可は頂いています。)

(就活生の質問)

①開発パイプラインはどういった要素が重要か?

私自身も就活中に製薬業界について勉強し、パイプラインも見てきました。

その中で、国内で開発しているか海外で開発しているかについて、国内でのパイプラインの数がMRとして働く上では重要な要素だと思っているのですがこの認識で間違いないでしょうか。

また、転職を考える中で、新薬立ち上げに関わることが多い方が重宝されるでしょうか?

 

(こういちの回答)

・国内で行うMR活動に直接影響するのは、国内のパイプライン数になります。なのでこの認識で間違いありません。

・転職を考える際は立ち上げに関わることが重要というよりも、高い成果を出すことのほうが重要です。

・一方でMRのやりがいを考えた時には新薬に携わったほうが、新しい治療薬を世に広げる仕事になるので楽しいです。先生方も話を聞いてくれる傾向にあります。

 

(就活生の質問)

②担当する領域について、こういち様はどのように考えているか

私自身、薬学出身ではなく、何か特定の領域について大学で深く学んでいるわけではなく、この領域にいきたいというものがありません。

現在の製薬業界では、オンコロジー、希少疾患、中枢神経系を担当することが市場価値が高いと、様々な情報から感じております。

オンコロジー領域は現在多くの会社で取り組まれており、MRの数も多くMRとしての希少性は低いのではないかと思っております。

このように思っているため、希少疾患か中枢神経系を担当できたらいいなと思っております。

転職を見据えた場合、担当していた領域はどれほど影響しますでしょうか。担当する領域より、どのくらい成果を出したかのほうが重要でしょうか?

 

(こういちの回答)

・オンコロジー担当MRの希少性は低い、もしくは下がるということはないと思います。オンコロジーの薬剤は開発品も多いこと、がん種も様々であることが主な理由です。

・中枢神経も、疾患領域によってはプライマリーに近いです。例:片頭痛(神経内科)、統合失調症(神経内科)、ADHD(小児神経)。中枢神経系で考える時には、疾患名まで意識されると良いと思います。

・転職時は、経験した疾患領域以上に、どれだけMRとして成果が出せたかが一番大事です。疾患領域は勉強してカバーできるため、転職時に問われるのは実績と、そのプロセスです。

・希少疾患か、オンコロジーかを考えることも大切ですが、パイプラインリストを見る時はアンメットニーズがどの程度かを考えてもいいかもしれません。治療薬がない領域に薬を出す場合は薬剤の普及とともに疾患概念を広めていく仕事も伴うため、MRとして非常に面白い仕事を経験できるかと思います。そういう視点で各社のパイプラインをもう一度見てみてもいいかもしれません。

MRのやりがいという点では、希少疾患やオンコロジー系は1人の患者さんのことを先生と話す機会があり、医療貢献を感じやすいと思います。

私のお勧めは、アンメットニーズの高い疾患領域の治療薬を扱うことです。

いまは治療薬がない、もしくは少ないという領域の新薬を扱うことは、MRとしてのやりがいにも繋がりやすいですし、行動と成果が結びつきやすいです。

最後に、いくつかの選択肢をお持ちとのことですが、どの企業が正解ということはなく、選んだ企業で正解を作りにいく姿勢や考え方が重要だと思います。

参考になったかわかりませんが、私の考えを簡単に記載しました。

応援しています。頑張ってください。

 

就活生とのメールからの抜粋

っとこんな感じでメールのやりとりを行いました。

いまの就活生は転職を見据えて、企業選びをするんだなというのが印象的でした。

 

自分が就活生の時は、そこまで強く転職を意識していなかったので、少し驚きました。

 

さて、こんな感じで少し前にやりとりをさせて頂きました。

 

 

その後、この就活生は見事、第一志望の製薬会社の内定をもらったということで、後日連絡をくださいました。

 

メールからも知性を感じましたので、大丈夫だと勝手に思っておりましたが、素晴らしいですね。

 

新人に伝えたい2つのメッセージ

このやりとりの中で、私が感じたことを2つの観点でまとめていきたいと思います。

新人こそ新薬・新適応症を扱ってください。出来ればアンメットニーズの高い薬剤を!

 

一つ目は、新人こそ新薬や新適応症を扱って欲しいということです。

これは自身の実体験からのコメントです。

 

 

医師がすでに多くを知っているような治療薬を扱うことは、デモチベーション(意欲低下)の原因になりえます。

実際に私がそうでした。

私が新人の時にはじめて扱った薬剤群は、発売してからすでに7-8年経過している薬が1つと、4-5年経過している薬が2つでした。

 

この状態で行う情報提供活動って、正直、面白みにかけます。

なぜなら医師がすでに多くを知っているからです。

そうすると、訪問しても、あまり薬の話になりません。

こちらから情報提供しても、医師の関心が低いです。

  

 

当時はまだ接待も出来たので、その話が中心だったり、あとは講演会をいかに組み立てるか、みたいな患者さんからは遠い話ばかり。

「うーん、この薬の情報提供には、いまいちやりがいみたいなものが感じられないな、、、」 

なんて、最初の頃は思っていた記憶があります。

それでもなんとか、頑張ってはおりました。

 

 

  

そんな時、確かMR2年目ですね。

新適応症と新薬を扱う機会が訪れました。

 

 

そこからですね、本当の意味でMRの活動が面白いと感じ始めたのは。

  

 

色んな診療科で使われる可能性のある新適応症薬だったので、どこの科でも説明会ができるし、説明会を求められる。

新薬は患者数の少ないアンメットニーズの高い疾患の治療薬だったので、患者さんのことを深く知った上で治療提案できる。

実際、新薬の導入の時には、患者さんの許可をもらった上で、治療導入に立ち会うという貴重な経験をさせてもらいました。

 

 

こんな世界観の仕事が急にやってきました。

 

 

自分が仕事をした分だけ、新適応症の薬や新薬がその地域で使われていくことを実感できました。

「MRのやりがいってこれか」と、実感したことを覚えています。

 

 

また新薬や新適応症の場合は、先輩たちとよーいドンで成績を競うことになります。

これがまた面白い。

 

 

新たな診療科へのアプローチだったので、全員横並びのスタート。

 

 

担当歴もあまり関係がない。

 

 

そうなると、完全に実力と頑張りが、成績に反映される勝負の世界。

 

 

これがMR2年目の私にはピシャっと、はまりました。

 

 

その頃、ちょうど所長も代わり、顧客を攻略すること、数字をあげる秘訣を伝授頂き、数字も右肩あがり。

(その時のコツについては、別途以下のNoteにまとめています)

Top MR (全国上位MR10名)に3年連続で選出。外資系製薬会社元MRが、営業時代に売上UPのために行っていた習慣や思考術5選+ターゲティングのためのExcel。|こういち(運営ブログ:製薬キャリア3.0)
売上向上に貢献してくれる習慣&思考術5選 ・ターゲティングとリソースコントロール ・顧客ゴール設定 ・競合品はずらして考える ・社内、社外のリソースの具体的活用事例 ・活動の量と質の考え方 どうもこんにちは、外資系製薬会社経営企画室に勤めるこういちです。 今日はMR時代のことを振り返って記事をお送りしたいと..read more

 

 

そこからの3年間は、とても楽しい、成績的にも充実したMR生活だったことを記憶しています。

 

 

この経験から、私からお伝えできることは「新人こそ新薬・新適応症を、出来ればアンメットニーズの高い薬剤を扱ってください!」ということです。

 

 

 

これは価値観にもよるかもしれませんが、満たされていないニーズがある治療領域に薬を届けるって、意義深いですし、MR冥利に尽きる部分かなと思います。

 

 

特に新薬が発売されてからの1-2年の立ち上げフェーズでは、MRの実力いかんで、その地域の薬剤の普及率がだいぶ変わってきます。

 

 

これは、私が扱ってきた薬だけでなく、これまで多くの新薬の立ち上げを見てきて感じる部分です。

 

 

いまはデジタルアプローチが進化し、医師も自分達で新薬や新適応症の情報を取りやすい時代にはなりました。

 

 

でも、MRがそこに介在するのと、しないのではその地域の新薬の使用率は大きく変わってきます。

 

 

MR不要論はかれこれ20年近く言われていますが、新薬の普及フェーズでは絶対的に必要なのがMRです。

その地域の新薬の普及率に大きな貢献・影響を生み出すことができるのがMRです。

どんなにいい薬でもそこにMRが介在しないと、中々新薬って普及しないんです。

もちろん、ある程度は使われますが、MRが介在することでその確率は飛躍的に高まります。

 

勝手に売れる発売5-10年目の薬ならたくさんあります。

でも勝手に売れる新薬って実はあまりありません。

 

 

そしてこの時期のMR活動が、絶対的に一番楽しいです。

 

なので新人さんには、この時期の薬剤をぜひ扱って欲しい。

就活生はそういう薬剤を扱える可能性のある製薬会社に入って欲しい。

 

そう思います。

 

 

そしてもう一つ付け加えるならば、アンメットニーズの高い薬を扱って欲しいということです。

 

アンメットニーズが高い領域とは、例えばこれまで治療薬がなかった、もしくは既存薬の効果が不十分といった領域のことを意味します。

いまなら希少疾患やオンコロジーが当てはまるかもしれません。

 

この分野の新薬を扱う時は、医師とも患者さんベースでの話ができます。

 

こういう活動って、本当に楽しいです。

 

N=1を考えて集める情報収集は非常にやりがいを感じますし、先生からも感謝の言葉ももらいやすいです。

 

そういう体験、経験を新人さんには積んで欲しいなと思います。

 

どちらが正解ではなく、選んだ選択肢を正解にする意識を持ってください。

 

 

2つ目に就活生に伝えたいポイントは、「どこを選んだら正解かを考えるのではなく、選んだ選択肢を正解にする意識をもってください」ということです。

 

 

今回は、複数社の製薬会社の内定をもらえそうだ、どこの会社が一番良さそうかアドバイスを頂きたいというのが、一番最初の相談でした。 

 

 

その時に私が御伝えしたのが、上記のポイントです。 

 

 

ぶっちゃけ、正解なんて分かりません。

なぜなら価値観は人それぞれ違うからです。

 

 

どこの会社が伸びそうかは、パイプラインを見ればなんとなくはわかります。

その観点でアドバイスはできそうです。 

 

 

でも会社が伸びることと、自分のキャリアはまた別問題です。

 

 

大切なことは、「MRとして自分が携わりたい仕事は何か?自分が成し遂げたい仕事は何か?」を、まずは自分軸できちんと言語化することです。

  

その上で会社を見てみる。

それを一番叶えられそうな会社を選ぶ。 

 

そして選ぶときにも「どれが正解かな?」という思考ではなく、「選んだ選択肢を正解にするために努力をする」という心構え、気構えが大切かと思います。

  

今回、やりとりした就活生の方は、まだ20代前半でこれから色んなライフイベントが待っていると思いますし、転職の機会が訪れることもあると思います。

 

その時にも、こういった意識を持っておくと、後悔のない人生に繋がる可能性が高まると思っています。

 

 

 

最後に

 

 

なんだか、今日のブログは、自分の想いを、少し先輩面して書かせて頂きました。

 

あえて口語調の文言を残すことで、私らしさを残したつもりです。

 

最後に、就活生へのメッセージになりますが、、、

 

 

「製薬業界は良い業界です。お薬を世に広める仕事はやりがいもあり、楽しいです。楽じゃないこともあるし、そりゃあ変な人も中にはいますが、総じてみなさん良い人です。安心してお越しください。」

 

ということを最後にお伝えし、今回の記事を終えたいと思います。

 

 

最初にも書きましたが、今日書いた内容は、完全に個人的な意見になりますので、正解というわけではなく、「こういった意見を持っている先輩もいるのね」位の感覚でお読み頂ければと思います。

それでは本日のブログは以上です。

最後までお読み頂きありがとうございました!

 

 

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