この記事を読んでわかること
・イギリスMBA留学がキャリアにどう貢献しているかがわかる
・イギリスMBA留学後の具体的なキャリア形成の一例がわかる
どーも、こんにちは。こういちです。
私は過去にイギリスのMBAに一年間在籍していました。
いまのようにオンラインMBAがまだ一般的ではなかったので、一年間イギリスに住んで、MBA生活を送っておりました。
いま振り返っても、仕事から離れて一年間勉強に集中できる環境は貴重な時間であったと思います。
今日はイギリスMBAに関心のある方向けにブログを書きたいと思います。(特に製薬会社勤務の方向けの内容になっています。)
イギリスMBAのキャリアへの貢献
キャリアの選択肢は間違いなく広がります
これは確実だと思います。
イギリスMBAで一年間勉強して得られることは
・タイムマネジメント力
・経営やマネジメント、リーダーシップについて(嫌というほど)考える時間
・英語のディスカッションに耐えるだけの英語力(ネイティブレベルにはほど遠いですが)
この大きく3点かなと私は思ってます。
タイムマネジメント力については、1年間でかなりの量のInputとProjectを同時並行的に、しかも慣れない英語環境化かつ多国籍の人達と進めなければいけないので相当鍛えられます。
経営やマネジメント、リーダーシップについては、授業でことあるごとに取り上げられますので、否が応でも考えざる得ません。結果的に、これらに関しての知見が蓄積されていきます。
英語については、ネイティブもいれば非ネイティブもいる環境下で、英語によるディスカッションが展開されますので、やはり鍛えられます。
この3点が得られた前と後では、自分のビジネスパーソンとしてのレベルはやはりあがったんだろうなと、いま振り返っても感じます。
具体的には
・留学前はプレゼンの見せ方や話し方にそこまでこだわっていなかったが、留学後はリーダーとして自分をどう見せるとプレゼンテーションが効果的になるのか注意深く考えるようになった。
・留学前は社長のいる会議に入ることなど考えられなかったが、いまではそれが通常業務になっている。
・留学前はGlobal Memberとの会議があっても思ったような発言をすることは難しかったが、いまは下手くそな英語ながらも自分の意見は口に出して言えるようになっている。
といったような変化がありました。
従って、ビジネスパーソンとしてのレベルがあがった結果、選べるキャリアも広がりました。
最近、年収UP&ポジションUPの転職を成功させましたが、それもイギリスMBA留学があってこそだったと思っています。
視野の広がりや視座の高まりに貢献してくれます
これもMBAのメリットだと思います。
視野の広がりというのは、他業界の知見についても勉強ができること、また他業界の知り合いが増えますので、別の分野のリーダーとのネットワークも広がります。
視座の高まりというのは、経営やマネジメントを自然と考えるようになる(考えさせられる)ということです。
結果、いまいる職位よりも高い視座、また広い視野で物事を考えるくせのようなものがつきます。
これは結構なメリットで、発言したり、ものごとを考えるときにも、
「BU (Business Unit)長だったらどう考えるか?社長だったらどう考えるか?」
と考えるようになります。
そうすると、組織全体のことだったり、人材育成のことだったりについて考えるようになります。
「将来の組織のことを考えると~~です」
とか
「人材の育成を考えるのであれば組織に~~を導入すべきです」
といったようなマネジメントが本来考えるべき点についてまで発言をすることができるようになります。
こういう思考のくせのようなものは、大きな組織を率いることになった時に役に立つと思っています。
転職の時に少しだけCVがよく見えます (でも最も大事なのはあなたの仕事上の経験です)
これは転職の時のメリットになろうかと思います。
私のケースでは、明らかにイギリスMBA取得後、転職エージェントからの案件の紹介が増えました。
私は以下の転職サイトに登録していますが、MBA取得前と後では紹介される案件も量もまったく違います。
Linked inからの繋がりリクエストも増えました。
これは転職エージェントの方から聞いた話になりますが、日本のMBAを取った方と海外のMBAを取った方だと、採用企業からの評価に差があるとのことでした。
日本のMBA卒業生の場合、ほとんどの方は日本語で授業を受けています。
従って、日本のMBAを取得していても、それが英語ができることの証明に結びつきません。
一方、海外のMBAの卒業生であれば英語ですべてのプログラムを完了しているので、それが英語ができることの証明になるとのことでした。
またどうしても日本のMBAの場合には、国際的なランキングで上位100位以内にも入ってこないため、その価値が下がるとのことでした。
特に外資系製薬会社の場合には、海外のMBA取得者を優遇するという話でした。(このあたりの話は転職エージェントが企業ごとの考え方についてより詳細を把握しているかもしれませんので、良かったら情報取ってみてください。)
このあたりは、今後MBA取得を検討される方はよくよく考えて、どのコースを選ぶかを検討されると良いと思います。
ただし、面接のときに重視されるのは、あくまであなたの仕事上の経験やスキルになります。
MBAの勉強のことや経験は面接の時にほとんど質問されることはありませんので、この点ご注意ください。
イギリスMBA留学後の外資系製薬会社におけるキャリアの具体例
こういちの場合
外資系製薬会社MR>MSL>イギリスMBA>Digital 戦略部>製品戦略部>(転職)経営企画
簡単にお示しするとこのようなキャリアです。
イギリスMBAを取得していなければ、多分まだMSLをしていたか、MRに戻っていたかもしれません。
私の場合、将来は日本に参入をしようとしている米国のバイオベンチャーの立ち上げをLeadするようなポジションで仕事をしたいと考えています。
その観点から、いまのこのキャリアはそれを叶える上で順調に来ているのかなと思っています。
知り合いの場合
①外資系製薬会社MR>イギリスMBA>(転職)コンサル>外資系製薬会社Commercial Excellence
MRからイギリスMBAを取得したパターンです。
コンサルに入ったのは、その後製薬会社のキャリアを積むため&手っ取り早く年収を上げるためと話をしていました。
戦略的なキャリア形成だと思います。
②国内大手食品メーカー>イギリスMBA>外資系製薬会社Finance>Marketing
留学後、製薬会社のFinanceチームでBusiness UnitのFinance Leadを行ったのち、MarktingTeamに異動した例です。他業界から製薬会社に入ってきたケースですね。
製薬業界の高い平均年収は魅力だったようです。
他業界から入ってくる場合には、直接ビジネスをドライブする部門への配属はそこまで多くないかなという印象をもっています。
人事部やCommercial Excellence,またFinanceなどでMBA卒業生が採用される例が多いかなと思います。
理由としては、まだ製薬ビジネスの知識が乏しいため。いきなりビジネスに直結するMarketingなどは難しいからという判断でしょう。
前職で異業種だけどMarketingをしていた場合は、Marketing部採用もあると思います。
FinanceとMarktingは数字の点で密に仕事をすることがあるので、外資系製薬会社ではFinanceからMarketingの異動は珍しくありません。
ここまでMBAがどのようにキャリアに貢献してくれるかをお伝えしてきました。
ご興味ある方は留学関連の情報も以下のブログにまとめてあるので、よかったらご覧ください。
まとめ
今日の内容は以上になります。まとめると
1.イギリスMBAのキャリアへの貢献
1.1 キャリアの選択肢は間違いなく広がります
1.2 視野の広がりや視座の高まりに貢献してくれます
1.3 転職の時に少しだけCVがよく見えます (でも最も大事なのはあなたの仕事上の経験です)
2. イギリスMBA留学後の外資系製薬会におけるキャリアの具体例
2.1 こういちの場合
外資系製薬会社MR>MSL>イギリスMBA>Digital 戦略部>製品戦略部>(転職)経営企画
2.2 知り合いの場合
①MR>イギリスMBA>(転職)コンサル>外資系製薬会社Commercial Excellence
②国内大手食品メーカー>イギリスMBA>外資系製薬会社Finance>Marketing
少しでもどなたかのキャリア形成のお役に立てば幸いです。
コメント