この記事を読んでわかること ・現場のMRさんの活動とそれにまつわるエピソード
*当サイトではアフィリエイトプログラムを利用しています。
どうも、こんにちは。
外資系製薬会社経営企画室に勤めるこういちです。
今日は寄稿頂いた記事を紹介していきたいと思います。
11月に、以下の記事で記事の寄稿を募集しました。
今回、寄稿頂いたのは、「製薬×感動」エピソードです。
共有頂いたのはXアカウントのタワシさんです。
では早速共有していきますね。
製薬×感動エピソード
どうも!はじめまして!
MR転職ブロガーのタワシです!
今回は、尊敬しているこういちさんのブログに寄稿させて頂く事になりました!
この記事では、私の感動エピソードを2点ご紹介させていただきます。
今回の記事を通じて、MRという仕事に誇りと勇気を持って頂けたら嬉しいです。
MRの存在意義を再確認する機会として、ご覧ください。
私のMR人生の感動エピソード
仕事が社会に貢献していると実感できた事例
入社して2年目の話になります。
MRとして地に足がついた頃に県内の担当エリアの重要顧客を担当する事になりました。
前任者の情報では、当時、私が勤務していたメーカーの事をあまりよくは思っていない状況でした。
怒られないように丁寧な対応をするように情報共有を受けました。
* 後日、押し売りの情報提供を嫌がる傾向の医師である事が判明しました・・。
担当当初は、薬剤の話を全くしないでパーソナル情報の共有を数ヶ月間、徹底して行いました。
自社の薬剤の情報よりも医師に関する基礎的な情報をしっかりと知る事を意識しました。
〈パーソナル情報〉
・趣味、嗜好、地域との繋がり等の共通点の確認
・専門分野を選定した理由
・近隣DRとの繋がりの把握
・病院勤務から開業医に至った経緯
・スタッフ教育の進捗・ニーズの確認
・診断・治療方針・処方方法の確認
上記の話を中心に、信頼関係の構築を行うように継続的に面談を実施しました。
ある時の通常面会時に、医師から血圧治療薬に関する質問を頂きました。
面会の中で自社製品の処方を検討する事を確認できたので、当時のイチオシの座談会冊子ツールを用いて、高血圧治療薬の臨床経験に関する内容をエビデンスと共に初DTL(ディテール)を実施しました。
その結果、「現在、通院中の方で困っている患者さんが沢山いるので処方してみたい」と処方意向を確認しました。
改めて、メインのパフレットを用いて高血圧治療薬の使用方法や注意点などに関する適正使用情報の提供を行いました。
数か月後、上司同行の時に医師から、「A製品を処方した患者さんからMRさん宛てに手紙をもらったよ!」と教えて頂きました。
* 手紙の受け取りは丁重にお断りしましたが、その場で読ませて頂いた手紙には以下のようなことが書いてありました。
〈手紙内容〉
「素晴らしい薬剤を届けてくれてありがとうございます。このお薬のおかげで血圧のコントロールも上手くいっています。開発してくれた製薬会社の方に感謝を申し上げたく手紙を書きました。是非、他の患者さんも救ってあげてください。」
医師は私が提案した高血圧治療薬を使った患者さんの血圧が正常値に戻り、合併症のリスクも減少したと報告してくださり、私に感謝の言葉を述べてくれました。
特に患者さん本人はもちろん、ご家族の方も健康不安を抱えていたので助かったよ。とコメントを確認しました。
この時に自分の仕事が実際に患者さんの健康に貢献していると感じることができました。
本当に嬉しくなりました。
MR人生において感動できた経験となりました。
講演会を通じて地域連携を促進できた事例
入社して8年目の話になります。
組織変更に伴い、担当テリトリーの変更に加えて、新たなに抗うつ剤の製品を担当する事になりました。
当時の担当テリトリーでは、抗うつ剤を処方する専門医が少ない状況でした。
その中で、A単科精神科病院のみが抗うつ剤を処方できる医師が数名在籍していることが確認できました。
その近辺では、精神科、心療内科クリニックは存在しないエリアとなっています。
精神科を経験しているMRさんはご存知だと思いますが、病院の場合は、統合失調症、双極性障害、アルコール依存症等がメインになってくる為、一般的にはうつ病の患者さんは積極的には診療しません。
地域の特性もあり、外来に受診するうつ病患者さんがいれば診療を行う方針となっておりました。
そんな時に、地域講演会の企画予算を確保しました。
社内の検討会議の結果、A単科精神科病院を中心とした地域企画を立案する流れになりました。
早速、A単科精神科病院の院長に企画打診を行いました。
打診後に以下のニーズを把握できました。
〈施設ニーズ〉
・病院の経営をもっと良くしたい
・患者さんをもっと増やしていきたい。
・外来の回転率は良くないので何とかしたい
以上のニーズを踏まえた結果、地域連携をシステムに関する講演会を立案する事になりました。
専門医へ受診するシステム構築につながる会合を立案しました。
立案後から会当日までの取り組みは以下の通りです。
〈施設ニーズを満たす為の取り組み〉
・地域連携の講演ができる演者選定
・院内研修会の共催企画
・役割者に地域の医師会/会長を選定
・施設側の主導で内覧会企画
・周辺施設の紹介調査(気分障害)
・近隣施設への啓発冊子・ポスターの設置
結果として、会当日には近隣の総合病院、クリニックに勤務する先生方、スタッフさんに参加(100名以上)頂く事になり、地域連携の重要性について理解を深めて頂く事ができる会となりました。
後日、上司と一緒にA単科精神科病院の院長に面会しました。
〈院長コメント〉
「今までの研修会の中で一番良かったよ。
おかげで当院でも気分障害の新患の紹介も増えているみたい。
周囲の先生やスタッフも勉強になった。と言っていましたよ。
今後も毎年、地域連携の会合の企画をお願いしてもいいか?
気分障害の患者さんの来院数も増えてくると思うからA製品の出番もあるかも知れないね!」
と上司と私に感謝の言葉を述べてくれました。
この時にMRの仕事への誇りと存在意義を肌で実感する事ができました。
本当に嬉しくなりました。
講演会の構成や目的に拘る事で真の顧客ニーズを満たす活動に繋がっていくことを実感できたエピソードになります。
以上、2点が私の感動エピソードになります。
現在もこのマインドを忘れる事なく、大好きなMRの業務を続ける事ができております!
MRは医師や患者さんから、お薬の情報提供を通じて、症状が改善したり、生活の質が向上したり、顧客ニーズを満たす活動を行ったりする事で感謝の言葉をもらうことがあります。
これからも顧客から必要とされるMRを目指していきたいと思います。
以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
<執筆者情報>
名前:タワシ(外資系製薬会社•転職MRブロガー)
・外資系製薬会社/管理職、人事、製品企画、WEBライター(企業案件)、ベストな転職で年収UPの実績有!
・お客様からの要望があり、転職MR・企業向けコンサルを開始!MR BiZと業務提携中!仕事の依頼はお気軽にDMください!
・Blog(https://seiyaku-nensyuu.com)、Note(http://note.com/nensyuuseiyaku)にて転職情報を発信中!
こういちの感想
いかがでしたでしょうか?
実体験に基づく話は読み応えがありますね。
患者さんからのメッセージを受け取ったことや、病院を中心とした地域の講演会を企画して院長先生に喜んでもらった話にはリアリティを感じました。
私にも似た経験があります。
▪️新薬が出た時に、先生も看護師さんも患者さんも初めての投与で、立ち合いを依頼されて、投与の後で患者さんから『ありがとうございます』と言ってもらった経験
▪️開業したばかりの先生を演者として、地域の市民公開講座を企画して、患者さんが増えたことで、院長先生の奥さん(看護師さん)から御礼の意味あいも込めて握手を求められた経験
今回のエピソードを読んで、このような過去の実体験を思い出しました。
MRとして現場を回っていると、思い掛けないことがたくさんあります。
どちらかというと嬉しいことはむしろ少なくて、
面倒な依頼ごととか、頭を悩ますような調整事が入ることの方が多いです。
医師が話しを聞いてくれないことだって、まあ、あります。
若い方の中には、
「MRって必要なのかな?」
という風に思ってしまう方も中にはいると思います。
そういう時はモチベーションも落ちやすいです。
でも、その一方で、今回タワシさんが紹介してくださったようなことが実際に起きるのもMRの仕事の醍醐味だと思います。
患者さんのことや、担当する先生のことを考えて、
「この人達に自分が役立てることはなんだろうか?」と、
考えて考えて考えて、
活動を継続することによって、
今回ご紹介頂いたようなエピソードに遭遇する確率が高まると思います。
簡単ではないと思いますが、だからこそ取り組む価値がある。
私はそのように考えます。
今回ご紹介頂いたエピソードを読んで、私は上記のようなことを感じました。
素敵なエピソードをご紹介くださったタワシさんに御礼申し上げたいと思います。
ありがとうございました!
MRが感謝の言葉を貰う確率を上げるには
とは言え、感謝の言葉を貰えない日が続くことは寂しいですよね。
感謝の言葉、もらいたいですよね。
そのためには、努力は必要です。
一生懸命、顧客を訪問することで、見えてくることがあります。
一方で、MRが顧客から感謝の言葉を貰う確率を上げる方法が実は一つあります。
それは「新薬」を扱うことです。
これは実体験として感じていますが、新薬の情報提供に関しては、顧客から質問や感謝の言葉を貰いやすいです。
私が新人の時に、1番初めに担当した製品は発売して7年近く経っていた製品でした。
医師も薬のことは知ってるし、使い慣れてるから特にMRから聞くこともない、みたいな状況で、正直MR活動が全然面白くありませんでした。
そんな状況が半年続いた後に、新薬が発売になりました。
よく覚えているのですが、それまでのMR活動とは状況が一変しました。
みんなその薬のことを知らないし、ニーズもあり、色んな診療科で使われる薬だったので、説明会もバンバン取れました。
そして、説明会を行うと、医師や看護師も知らないことが多いので、「ありがとう、勉強になった。また教えて」という言葉を貰うことが増えていきました。
そこからですかね、MR活動が楽しくなったのは。
なのでもし、いまMR活動が停滞気味だなぁと感じる方は、
「環境を変える≒新薬を扱える環境に身を置く」
というのは、一つの選択肢に入ってくると思います。
社内でまず、その機会を探してみて、無ければ社外も検討して良いと思います。
社外を検討するときは、エージェントさんのお力を効率的にお借りすると良いと思います。
参考までにこういちがおススメする4つのエージェントさんのお名前を下記に残しておきますね。
JAC Recruitmentさんは確実かなと思います。外資情報豊富です。立ち上げも支援してます。
【ランスタッド】 元々はヨーロッパ系の人材紹介会社なので、外資案件豊富
またAnsewersさんも製薬業界に特化しているので、様々な職種の案件を扱ってます。
エンワールドジャパン 内資・外資幅広く情報をお持ちです。元製薬人事の方も在籍していて、製薬の内情に詳しい。
まとめ
ということで本日のブログの内容は以上になります。
今回は「製薬×感動」エピソードということで、MRの実体験に基づくお話を共有頂きました。
顧客のことを考えて、一生懸命仕事して、感謝の言葉をもらえる経験の大切さを再認識できた記事でした。
最後に今回記事を寄稿頂いたタワシさんにお礼申し上げ、記事を終了したいと思います。
ありがとうございました。
コメント