この記事を読んでわかること ・キャリア形成における大切な考え方
みなさん、こんにちは、外資系製薬会社経営企画室に勤務するこういちです。
いつもアクセス頂くみなさま、ありがとうございます。
さて、今日はマインドセット的な記事です。
ずばりキャリア形成についてです。
以前に以下の記事を共有させて頂きました。
この記事の中で、「計画された偶発性理論」「キャリアの8割は偶然によって形成される」ということについて触れました。
改めてこの記事を自分自身でも読み返し、この考え方は特に20代、30代の皆さんには重要な考え方だと感じました。
そこで今日はこの内容をハイライトし、かつ私の事例や持論も交えながら意見を述べていきたいと思います。
気軽な気持ちでご覧ください。
計画された偶発性理論
多分はじめてお聞きの方もいると思います。
この理論は、スタンフォード大学の心理学者クランボルツ教授が20世紀末に提案したキャリア理論になります。
難しいことはその他のサイトで詳しく書かれていますので、こちらの記事ではポイントを絞ってお伝えします。
ポイントは3点です。
・予期せぬ出来事や出会いがキャリアを左右する ・偶然の出来事を、行動や努力によって引き寄せキャリアに繋げる ・待つのではなく、意図的に行動することでチャンスを引き寄せる
このような理論になります。
計画された偶発性理論では明確なゴールは定めないとされています。
ここは賛否両論あるかと思います。
こういち的には
「ゴールを定めるのは大事。だけど、それに固執するあまり、”今のキャリアに苦しむ”というのは違うのかな。」
という意見を持っています。
転職サイトのDodaの中でもこの理論に関する解説が記載されていますので、引用で紹介します。
キャリア理論を大きく分けると、未来に重きを置く考え方と、いま現在を重視する考え方があると、All Aboutのキャリアプラン・リーダーシップガイドである藤田聰さんは言います。
「『計画された偶発性理論』は後者。今を大切にしようという考え方です。クランボルツ教授は、『あまりに未来ばかりに気を取られると現在が見えなくなってしまう』と考えました。目的ばかり見ていると見逃すことも多い。想定外のチャンスを失ってしまうというのです」
キャリアの8割は偶然? キャリアプランに役立つ「計画された偶発性理論」とは 転職DODA 2018年9月
このような考え方になります。
「あまりに未来ばかりに重きをおいて、今をないがしろにする。」
これは苦しいですし、ややもすると今の生活や仕事がないがしろになるリスクも孕んでいます。
ですので、ここは「今を大切にしつつも、将来に備えた準備をきちんと行う」というバランス感覚が重要だと考えています。
さて、このクランボルツ教授ですが、この計画された偶発性理論を実行に移す上で重要な5つの心構え、マインドセットを提唱されています。
若手の方や、固定された概念や集団の中で仕事をしていると感じている方には有用な考え方かと思いますので、以下に紹介します。
- 1.好奇心[Curiosity] 新しいことに興味を持つ
- 2.持続性[Persistence] 諦めずに努力する
- 3.柔軟性[Flexibility] こだわり過ぎない
- 4.楽観性[Optimism] 何事もポジティブに
- 5.冒険心[Risk Taking] リスクを取って挑戦する
上記のような行動特性、マインドセットを持っている方は計画された偶発性理論を実践に移しやすいそうです。
ぜひ意識してみて下さい。
こういちの場合
こういち自身は、今現在はキャリアのゴールは明確に描くようにしています。
長期(10年スパン)、中期(5年スパン)、短期(1-2年)という形で作っています。
そうしないと、描くキャリアと現状のGAPが見えてこないからです。
一方で、新卒(MR時代)の頃にそんなことをしていたかというと、全然考えていませんでした。
新卒の頃は
「MRとして高い成績を出すんだ。将来は、グループリーダー、所長、支店長あたりを目指すのかな?研修部の仕事も面白そうだ。」
という感じで、キャリアについては、わりと、ふわっと考えていました。
もちろん、当時は海外MBAを取りに行くという考えも無かったですし、メディカルという職種のことも全然分かっていませんでした。
一方で、以下の意識は持っていました。
「興味深いキャリアを持っている人や尊敬できる先輩にはOne on Oneを依頼して話を聞くようにしよう」
こんな意識を持っていたので、恐らく他の方と比較すると、他部署の方とのOne on OneのMeeting 比率は多かったかも知れません。
結果的に私の場合は、色々な先輩方との出会いに恵まれ、いまのプロフィールにあるようなキャリアを歩んできています。
海外MBA留学した時も、
メディカルに異動した時も、
デジタル戦略部に異動した時も、
経営企画部に異動した時も、
過去の繋がりやご縁をきっかけにして、留学や異動を経験しています。
今振り返って思うことは、この計画された偶発性理論で提唱されている行動原理が取れていたのかなということです。
MRの時には知りませんでしたが、メディカルに異動したときにこの考え方に触れ、そこから本社での立ち回りも変化したように思います。
これは意識するだけで、行動の取り方が全然変わってきます。
なぜなら、人との出会いを大切に考えますし、積極的に繋がりを構築する行動を取るようになるからです。
多様なステークホルダーが絡むプロジェクトや全社会議にも積極的に参加するようになりました。
ぜひ若手の方には覚えておいて頂きたい考え方です。
特に社内異動の時は、こういった行動を取っておくと、プラスに働くことが多いというのが実体験からの学びです。
意欲の高い人材、自分の部署に興味を持ってくれている人材と認識されるからです。
もし希望されているキャリアを持っているのなら、ここは戦略的にいきましょう。
また社外との繋がりを大切にすることも大切です。
いまの世の中、転職は当たり前です。
年を重ねれば重ねるほど、過去の繋がりやご縁が次の仕事の機会に結びつくことは往々にしてあります。
実際、私の先輩方はつながりを利用して、製薬会社を渡り歩いています。
そんな人がゴロゴロいます。
従って、
「理想とするキャリアを歩んでいる人や、理想の仕事をしている人に、意識的に繋がりを求めにいく」
この意識を持つことが大切です。
そうすると、色々な偶然が重なり、あなたのキャリアが築かれていきます。
ポイントは、偶然を計画的にデザインすることです。
・興味のあるキャリアを歩んでいる人にOne on Oneをお願いしてみる
・懇親会の場を利用して、ちょっと深い話を聞いてみる
・多様な社内・社外ステークホルダーが関わる会合に出席する
上記に挙げた事例は、ほんの一例ですが、こういった意識を持ち続けることが重要だと思います。
もしも社内で話しずらいのであれば、、、
ここからはNoteの宣伝です。
もし社内や周りに理想とするキャリアを歩んでいる方がいない、
もしくは相談がしづらいということであれば、
こういちのリソースの活用を検討ください。
これまで数名の方にこのNoteを購入頂き、キャリアの相談を実際に行っています。
ご興味あるという方はぜひNoteリンクから一度導入部分だけでもお読み頂けたら嬉しいです。
ということで本日は以上になります。
最後に告知です。
また別ブログでも記事として紹介しますが、メディカルマーケティングマガジンであるMedinewさんに記事を投稿させて頂きました。
Twitterの情報収集術についてまとめております。
愛読しているMedinewさんに投稿でき、大変光栄に思います。
これもブログやTwitterで生まれた繋がりからの一つのアウトプットかと思います。
感謝感謝です。
ということで本日の内容は以上になります。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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