この記事を読んでわかること ・やらないことを決めることの大切さ ・期待値を超えていく重要性
どうも、こんにちは、外資系製薬会社経営企画室勤務のこういちです。
今日は外資系製薬会社で成果を上げるにはというテーマです。
がむしゃらに働けばいいですか?
英語ができればいいですか?
どうしたら成果が出ますか?
就職活動している学生さんから上記のことを聞かれました。
色々な回答があるかと思いますが、私の一つの答えはこれです。
「選択と集中」
今日はこのことについて深掘りしたいと思います。
「選択と集中」=やる事とやらない事を決める。特にやらない事を意識して決めましょう。
選択と集中が大事だというのは皆さんよくご理解されていると思います。
そして、集中してこれをやろう!ということは割とすぐ決まると思います。
私が強調してお伝えしたいのはその逆です。
これはやらない!ということも、しっかり決めることです。
例えば、製薬会社関連でいえば、私がMR時代やMSL時代、また経営企画に移った後にやらないと決めたことを簡単に列挙しますね。
○朝の卸周りはやらない。その分病院に顔を出す。
○無駄な内勤に時間は掛けない。医師に会う時間を最優先。
○患者さんの少ない医師の面会に時間とリソースを掛けない。
○スライドを綺麗にする作業に時間を割くのは最後にする。その前に上司や周りの同僚とのアラインメントを優先させる。そうすることで余分な作業時間がなくす。
○会社の飲み会は大事なもの以外は参加しない。二次会にはいかない。その分、英語や疾患の勉強に充てる。
などなどです。
別に大した内容ではないなと、改めて見返して思いましたが、効果はテキメンです。
なぜなら、集中したいこと、やりたいことに時間を捻出出来るようになるからです。
営業のターゲティングやマーケティングの戦略立案にも応用可能
ターゲティングというのは言わば取捨選択です。
マーケティングの考え方の一つにSTPというものがあります。
Sはセグメンテーション
Tはターゲティング
Pはポジショニング
顧客を分類(つまりセグメンテーション)し、
特定のカテゴリー(つまりターゲティング)の顧客に対して、
どう自社の薬剤を位置(つまりポジショニング)づけるか?
これはつまり選択と集中の考え方になります。
またマーケティングの戦略立案もしかりです。
三つや四つの戦略の柱に、20個も30個もアクションを詰め込んで来るマーケティング担当者を時折見掛けますが、これでは戦略倒れです。
まず、覚えられません。
結果、MRさんが活動する現場に落ちていきません。
アクションを列挙した後は、絞る作業は必須です。
削ります。
言葉も分かりやすい表現で、なるべくシンプルになるように添削します。
この絞る作業をしてこないマーケティングの戦略立案担当者はいまいちです。
良い戦略というのは本来シンプルです。
○誰が見ても明確。
○被りがない(MECE)。
○行うことや言葉が明解。
○多すぎない
こんな特徴があります。
経営企画に務めるこういちは仕事柄、様々なチームの戦略を見ることが多いです。
出来るとされるマーケティング担当者の戦略はシンプルです。
でもそのシンプルな戦略の裏には削る作業が入ってます。
ぜひ覚えておいてください。
行う仕事に関しては期待値を超えていけ
外資系製薬会社で成果を出すために選択と集中の話をしてきました。
主に選択と集中の”選択”の部分に関してこれまで述べてきましたが、次に大切なことは集中です。
そして、この集中の時に意識すべきことは、ステークホルダーの期待値を上手に見定めて、その期待値を少し超えるだけの成果物を供給し続けることです。
集中して、成果物のブラッシュアップに努めると成果および評価に繋がりやすくなります。
例えば、ちょっとしたプレゼンテーションがあったとします。
その時に周りの期待値を見定めて、それ以上のプレゼンになるように準備します。
練習もしておいたほうが良いでしょう。
例えば、特に指示はされていないけどチームの能力向上のために、新しいプロジェクトを提案したり、有用な情報を共有し続けたり、といった行動も評価に値するかと思います。
これをやって欲しい、このプロジェクトをリードして欲しいと言われたらチャンスです。
まずは上司や周りの期待値を確認。
その上で、その期待値を上回るような質の高い成果物を供給し続けていく。
そんなことを意識してやり続けていけば、周りからの評価は徐々に高まっていくでしょう。
ということで本日は以上です。
外資系製薬会社でのサバイバル術について、好き勝手に意見させてもらいました。
もちろんうまくいかないことも多々ありますが、ちょっと意識するだけで変わる部分もあろうかと思います。
少しでも皆さんのお役に立てば嬉しいです。
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