外資系製薬会社経営企画室こういちの注目の外資系バイオベンチャー。ギリアド。オンコロジーが激熱です。高年収が期待できる組織サイズと期待の新薬GS-0132 (sacituzumab govitecan)

製薬会社の将来を考える
この記事を読んで分かること
・ギリアドのオンコロジーのパイプライン
・ギリアドの採用の動き

 

どうも、こんにちは。

外資系製薬会社経営企画室に勤めるこういちです。

 

多くの方にお読み頂くことの多い、外資系バイオベンチャーシリーズです。

 

今日はギリアドを取り上げます。

 

「ギリアドは外資バイオベンチャーではないでしょ!?」

 

と突っ込みたくなりますよね。

 

 

はい、その通りです。

 

 

すみません、SEOを気にして、外資系バイオベンチャーとつけてます。

ご容赦ください。

 

米国での創業は1987年

日本法人の設立は2012年

 

日本でいえば11年目を迎えてますね。

 

 

今日はギリアドについて、

米国の8月の決算資料情報や日本の開発パイプライン情報をもとに、

独自の視点で解説していきたいと思います。 

最後は求人情報にも触れていきます。

ギリアドサイエンズの基本情報

 

まずは基本情報を日本法人のホームページから引用します。

ギリアド・サイエンシズは、すべての人々にとって、より健康な世界の実現を目指し、35年以上にわたり医療の革新を追求し、飛躍的な進歩を遂げてきたバイオ医薬品企業です。

当社はHIV、ウイルス性肝炎、がんなどの生命を脅かす疾患の予防と治療のため、革新的な医薬品の開発に取り組んでいます。

カリフォルニア州フォスターシティに本社を置き、世界35カ国以上で事業を行っています。

ギリアド・サイエンシズ株式会社 (日本法人)
所在地: 〒100-6616 東京都千代田区丸の内1-9-2
グラントウキョウサウスタワー16F
設立: 2012年11月
代表者: 代表取締役社長ケネット・ブライスティング
従業員数: 501名(2023年8月現在)
事業内容: 医療用医薬品、再生医療等製品の製造・販売など

https://www.gilead.co.jp/about/gilead-in-japan

おー、すでに500人を超える規模にまで成長したんですね。

私も知っている人が何人か在籍しています。

設立時に転職した知人もちらほらいるので、要職に就かれている方もいらっしゃいます。

 

これまで、

・HCV(C型肝炎)→ハーボニーが爆売れ (発売7か月で2693億円)

【15年度国内医薬品売上高ランキング】「ハーボニー」発売7ヶ月で2693億円…伸び率トップは741%増の「オプジーボ」 | AnswersNews
2015年度に日本で売れた薬は?製薬企業の決算資料などをもとに、医薬品の国内売上高ランキングを作成しました。

 

 

・コロナ→ベクルリーが爆売れ(22年1000億円超)

22年国内市場、「ベクルリー」は1000億円超  IQVIAデータ、コロナ関連薬が躍進 | 日刊薬業 - 医薬品産業の総合情報サイト
 IQVIAジャパンが24日に発表した2022年の国内医薬品市場統計で、新型コロナウイルス感染症治療薬「ベクルリー」の売上高が薬価ベースで1098億3800万円となり、ランキングで5位に入ったことが分…

 

と大型ヒットを出すことで、

会社を急成長させてきたギリアドという印象を持っています。

 

ギリアドの日本のパイプライン

日本の開発パイプライン | Gilead

最新の日本のパイプライン情報は上記のURLから確認できます。

2023年9月1日時点で掲載があったものは以下のものになります。

全部で10のプログラムが走っています。

 

3つが非オンコロジー(HIV、コロナ、非アルコール性脂肪肝炎)

7つがオンコロジー(乳がん、非小細胞肺がん、尿路上皮がん)

 

という状況です。

 

カイトのプログラムはこの中には入ってきていないですね。

 

カイトというのはギリアドが2017年に買収した米国の製薬会社になります。

血液がんを対象にしたオンコロジー製品であるCAR-Tのイエスカルタを取り扱っている企業として有名です。

  

イエスカルタの承継もつい最近第一三共から完了しています。

Kite、イエスカルタ®の日本における国内製造販売承認の承継完了


―ギリアド日本法人が国内製造販売承認を承継-
―ギリアド日本法人の Kite 細胞治療事業本部がイエスカルタ®の販売および情報提供活動を実施-
―南カリフォルニアに所在する Kite の製造工場でも日本市場に向けたイエスカルタ®の供給を開始-

ギリアド・サイエンシズ株式会社(以下「ギリアド日本法人」、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:ケネット・ブライスティング)と Kite Pharma, Inc. (所在地:米国カリ
フォルニア州、以下「Kite」)は、ヒト体細胞加工製品「イエスカルタ®」(一般名:アキシカブタゲン シロルユーセル、以下「本品」)の国内製造販売承認を第一三共株式会社
(本社:東京都中央区、以下「第一三共」)からギリアド日本法人へ承継されたことをお知らせします。

2023年6月22日 ギリアドプレスリリース

こういったラインナップも持っているのが、いまのギリアドという会社になります。

ギリアドのオンコロジーで期待されているGS-0132 (sacituzumab govitecan)

では注目する薬はどれになるのでしょうか?

 

それはなんといっても、GS-0132 (sacituzumab govitecan)になります。

 

日本語だと、サシツズマブ ゴビテカンと言うらしいです。 

(かみそうになりますね。)

 

日本では

・乳がん

・非小細胞肺がん

・尿路上皮がん

 

で現在治験が進んでいます。

2023年9月1日時点で日本では未承認です。

 

 

対して、米国・欧州ではどうなのでしょうか?

 

実はこの薬はすでに海外では発売になっています。

(≒つまりドラッグラグが発生しているということになります。)

 

製品名はTrodelvy (トロデルヴィ)になります。

 

米国では

 

2020年4月に、転移性のトリプルネガティブ乳がん患者の治療薬として迅速承認されました。

2021年4月に、切除不能な局所進行性または転移性のトリプルネガティブ乳がん(mTNBC)で、2種類以上の全身療法を受けたことがあり、そのうち少なくとも1種類は転移性疾患に対する治療を受けたことがある患者を対象に通常承認されています。

 

2021年4月に局所進行性または転移性尿路上皮がん(mUC)について迅速承認されています。

2023年2月には治療歴のあるホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性(HR+/HER2-)転移性乳がんに対する治療薬として承認されています。

 

欧州では

 

2021年11月に切除不能な転移性トリプルネガティブ乳癌の治療薬として承認されています。

2023年8月には内分泌療法をベースとする治療およびその後に、少なくとも2つ以上の全身療法を受けた、成人の切除不能または転移性のホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性(HR+/HER2-)乳がん患者に対する単剤療法としての適応追加の承認を取得しています。

 

ギリアドのGS-0132 (sacituzumab govitecan)、海外の売り上げ

じゃあ、気になるのは、この薬が海外でどれだけ売れているのか?

ってことですよね。

2023年8月の株主向け情報から、最新の売り上げ推移を見ていきたいと思います。

 

2023年8月3日 2Q2023 Earnings presentation

2023年のQ2

つまり2023年4月-6月の3か月で、

約$260M

の数値を叩き出しています。

 

日本円を140円で計算すると、

 

約364億円です。

 

これ、1年でなく、3か月の数値です。

 

したがって、年間売上高は1000億円を超えてくることになります。

 

右肩上がりで順調に売り上げを伸ばしていることがわかりますね。

ギリアドのオンコロジー部隊が絶賛組織構築中

ギリアド、がん営業体制構築に来年着手  「トロデルヴィ」発売見据え、乳がん担当経験者を募集 | 日刊薬業 - 医薬品産業の総合情報サイト
 ギリアド・サイエンシズのケネット・ブライスティング社長は日刊薬業の取材に、2024年初頭ごろからがん事業部の営業部隊のMRを募集し、体制構築を進める考えを明らかにした。人数については非開示だが、「か…

日刊薬業の記事によると、

2024年初頭から、がん事業部の営業部隊のMRを募集するとされています。

乳がん担当経験者を募集するようです。

すでにコマーシャルとメディカルのリーダーは揃っていることが記事の中でも紹介されています。

 

記事にはこう書かれていますが、

水面下ではもう動きが始まってます。

MRの採用の前に、所長クラスも動き始めますし、マーケティングやMSLの案件も動いてます。

 

かなり大型の採用をするという趣旨のコメントをされているので、

ギリアドへの入社を希望する方にはまたとないチャンスかもしれません。

 

私は過去【ランスタッド】から案件を紹介してもらったことがあります。

ギリアドは年収が高いことで有名です

冒頭に紹介しましたが、過去に相当稼いでいるのがギリアドになります。

 

にも拘わらず、

日本の社員数は500人。

メガファーマに比べたらめちゃくちゃ少ないですよね。

 

 

これが意味するところ、分かりますか?

 

そうです、

 

一人当たりの給与がめちゃくちゃ高いということです。

 

ギリアドさんは、

・基本給

・ボーナス

・ストックオプション

・RSU

全部てんこ盛りだと言う話を聞いたことがあります。

 

全員ではないかもしれませんが、

ある一定程度の職位の人であれば

かなり高い報酬をもらっている可能性が高いのが

ギリアド

になります。

 

乳がん治療やオンコロジーに携わっていた人は、またとないチャンスではないでしょうか?

 

私がMRでオンコロジー経験者なら間違いなく話だけでも聞いてみようかなと動くと思います。

オンコロジーの経験がなくても動くと思います。

 

 

こういうのはタイミングが命です。

 

私は以前【ランスタッド】から案件を紹介してもらいました。

その時は確か、いま発売されているジセレカ(リウマチ薬)のマーケティングの求人だったと記憶してます。

 

 

ギリアドであれば、

JAC Recruitment 

エンワールドジャパン 

あたりも、案件は持っているはずなので、

話を聞いてみると良いと思います。

 

 

この3つのエージェントについては過去、ブログにエージェントとのやりとりをまとめてあります。

 

よかったら情報取ってみてください。

 

 

何度も言いますが、こういうのはタイミングが命です。

そして、転職にはリスクが伴いますが、転職活動自体はリスクゼロです。

 

良い条件が出なければ断ればOKなので、まずは情報だけでも仕入れることを強くお勧めします。

 

 

 

若手の方にはチャンスではないかなと思います。

 

こういう時って20代後半から30代前半の人を採用したがる傾向が会社のほうにはありますので。

 

ということで本日の内容は以上になります。

最後までお読み頂きありがとうございました!

 

*2024年2月追加情報

ついにギリアドさんのMRさん募集が始まりましたね。

Answers さんも取り扱いがあることを確認しました。

 

製薬ニュースを毎日配信するAnswersNewsと連携しており、ギリアドの案件に限らず、その他のバイオベンチャーや大手製薬会社との提携をされていることも最近キャッチしました。

私がお伝えしたいのは、「どこどこのエージェントさんが一番良いですよ!」ということではなく、機会損失を防ぐために、複数の転職エージェントに登録したほうが絶対に良いという点です。

なぜならエージェントによって持っている案件や非公開求人が異なるためです。

 

その中でもAnswersさんは優良な転職エージェントさんになりえますよ!ということです。 

 

 

ブログを読んで終わりとするか、5-10分ほど手を動かしてエージェントから情報を得ようとするかで、その後の人生の選択が変わってきます。

エージェントの登録をこれまでしたことがない、もしくはエージェントの登録を1社程度で済ませて満足されている方は、それだけで多くの機会損失が発生している可能性があります。

 

私自身はかなり多くのエージェントさんと繋がっており、Linked in やメールがあった時には、例え自分の希望する求人でなかったとしても、御礼をお伝えし、そのうえで、自分が希望するポジションの条件を相手に伝えるようにしています。

一件一件対応するのは大変なので、もちろん条件などはコピペです。

 

 

そういったエージェントさんの数が増えていくと、希望したポジションの求人が出た時には、自然と情報が集まるようになってきてます。

応募するしないは置いておいて、こういったアクションや社内・社外のポジションの機会に常にオープンでいることは、これからの製薬業界を生き抜くための必須の心構えかと私は考えています。

 

 

今回のギリアドさんの募集もまさにそうですね。

感度の高い方はみんな動いています。

少しでも関心があるのであれば、情報収集に動かれることをおススメします。

ということで追記は以上です。

お読み頂きありがとうございました。

 

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