この記事を読んでわかること ・MSLには高いコミュニケーション能力が必要! ・影響力を発揮してこそMSL! ・MSLは英語も大事。リスニングとスピーキングが特に今後を左右する!
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どうも、こんちには!
外資系製薬会社経営企画室に勤めるこういちです。
久々のブログ投稿になってしまいました。
仕事が忙しいことを理由に、更新が滞っておりました、すみません。
まあ、このブログは細く長く続けることが目標なのでお許しください。
(といいつつ、日増しにアクセス数が伸びてきてます。ありがたや。)
さて、今日はMSLに関してです。元MSLということもあり、MSLの動向は気になるところです。
最近は生命科学系の博士課程を経ていることが望ましいなど製薬協から意見が出ており、色々物議を醸している職種でもありますね。
今日は過去の自戒の念も込めて、最近のMSLについて思ったことを自由きままに書いていきたいと思います。賛否あると思いますが、ご容赦ください。
KOLの御用聞きではMRと変わらない。だけど、大事なスキルではある。
MSL初期の頃、MR意識が抜けきらない時に、当時の上司から言われた言葉があります。
「KOLの御用聞きではMRと変わらないから、MR意識は捨てなさい」
「営業の血はいらないよ、ここでは」
当時、こんな風に言われました。
変わった上司だったので、言葉尻はきつめだったことを覚えています。
MRという職業に誇りを持っていた私は、内心は「MRで培ったスキルは最大限活かしてやる!」と思いながら、「はい、MR意識はなるべく排除して、頑張ります!」と答えてました。
それから6年近く、MSLの仕事をこなしました。
途中で管理職にも昇格しました。
そこで学んだ真実は、
「御用聞きの部分もあるにはある。けどMRで培ったコミュニケーションスキルはMSLでめちゃくちゃ使える!」
という真実です。
御用聞きって言葉はあまり良くないですが、はっきり言って簡単な仕事ではありません。
・コミュニケーション能力
・気配り
・計画力
などなど、求められる能力やスキルには高いものが求められます。
こういったスキルはMRを行っていれば自然と身につけられます。
しかし、アカデミア出身の方ですと苦労する方が多い印象です。
いくらサイエンスに尖っていたとしても、対顧客の対応が出来ない場合はMSLとしては致命的です。
アカデミア出身のMSLは1週間くらい同じMRさんに貼り付いて、泥臭い部分も含めて同行すると良いと思います。
きっと勉強になることがたくさんあるはずです。
サイエンスに尖っていても、社内のコミュニケーションや対MRのコミュニケーションに難がありすぎて、首になったり、総スカンを食らったMSLをこれまで数人見てきました。
コミュニケーション能力はMSLにはとても大事なスキルですので、肝に銘じておいてください。
+αを意識して、社内、社外に影響を与えて下さい
サイエンスに強いことも勿論ですが、対顧客力に長けている必要があるのがMSLです。
また社内のコミニケーションも円滑に進める能力も必要です。
さて、+αと書きましたが、この+αの意識が高いか低いかでそのMSLの力量が分かります。
いくつか質問です。
■医療従事者や患者さんに影響を与える活動(エビデンス創出、メディカルイベント、疾患啓発等)が出来ていますか?
■ガイドラインの動向や書きぶりに影響を及ぼすようなKOLコミュニケーションが出来てますか?
■営業のサポートのような面談ではなく、目的を伴った面会が出来てますか?
いかがですか?
私は最初MSLになった時は上記のことが一部しか出来ていませんでした。
徐々に経験を積んでいき、またKOLの先生方と関係が出来ていくことで、一つずつ成果を出していきました。
私が意識した+αは、とにかく影響を意識することと、成果の見える化です。
例)あるガイドラインに対する活動
・執筆メンバーの把握 ガイドライン発刊1年前
・全員と面会。関係構築と攻略難易度の見極め。
・ガイドラインの目指すべき方向性確認
・方向性を強化するようなエビデンスの紹介(他の国のガイドラインやコクランレビュー等)
・自社品の最新関連論文の紹介、RWDなど
・書きぶりに関するディスカッション、意図した方向となるようデータに基づき議論
・パブコメにもコメント
・ガイドライン発刊、ある程度予想していた内容で着地
・発刊日を事前に把握し、発刊日の2日後にガイドラインの委員長と副委員長の全国メディカルWEB講演を実施
・ターゲット医師の70%が視聴
上記の活動はかなりうまく行きまして、その年のMSLベストプラクティス賞を頂きました。
何が言いたいかというと、MSLは社内、社外に影響を与えてこそのMSLですよということです。
なんとなくKOLと面会して、なんとなくコミュニケーションして、KOLのコメントをなんとなくインサイトと名付けて社内で発表することが仕事ではありません。
・どうKOLを動かしたいのか?
・どんなガイドラインにしていきたいのか?
・いまの治療の考え方をどうすれば変えることが出来るのか?
頭を使うことはたくさんあります。
長期的な視野で活動することがたくさんあります。
このあたりの意識が高いか、低いかで仕事の取り組み方が変わります。
MSLになりたての方はぜひ覚えておいて下さいね。
英語も喋れるようにね!
これは自戒の念を込めてます。
最初に行った国際学会。
まだ留学前で。
TOEICも700点位。
全然何を言ってるか分かりませんでした。
しかも当時はスピーキングはボロボロ。
現地で会った社員とも深いディスカッションは出来ず。
喋れなかったですからね。
でもここから英語スイッチが入りましたね。
1日2時間は英語の勉強。
毎日勉強。
いつしか留学を志すようにもなりました。
さて、
MSLの英語の必要性は今後益々高まります。
とくにスピーキングとリスニング。
論文は読めます。Deepl翻訳使えば、日本語でも読めます。
だから必要なスキルはスピーキングとリスニングです。
ここを鍛えておくと、2、3年後に他のMSLと差別化、出来ると思いますよ。
なので勉強してください。
英語が出来ないと外資系製薬企業での出世は望み薄いです。
こういちの英語勉強法はオンライン英会話のネイティブキャンプです。過去に勉強法も作成しているのでよかったら覗いてみてください。
以上。
とここまでだいぶ偉そうに書いて来ましたが、私も最初はMSLの仕事のことはさっぱり分からずでした。
先輩達の仕事のやり方や、KOLの先生方との関係が徐々に出来て行く中でようやく楽しさがわかってきた、そんな感じです。
さて、最近はMRからMSLへの異動は昔に比べるとハードルは上がってきていると思いますが、可能な会社もあると聞いています。
MSLになりたいんだー!!
という方はエージェントからしっかり情報取ったほうが良いと思います。
私は以下の転職サイトに登録しています。
最近の求人を見ていると英語はTOEIC700点、800点は必要そうなので、スコア不足な方は頑張ってください!
また転職エージェントによって、お付き合いしている製薬会社が異なります。
メディカルの求人はいくつかの企業が案件を複数持っていますので、1つだけしか登録していない場合は少なくとも3つ以上の情報源(転職エージェント)を確保しておくと良いと思います。
ということで本日は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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