この記事を読んでわかること ・カイトファーマの日本の現在地
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どうも、こんにちは。
外資系製薬会社経営企画室に勤めるこういちです。
さて、ギリアドが激熱ですね。
乳がん部隊立ち上げに向けて、盛り上がっているようです。
ギリアドは製薬会社の中でも、年収が高いことでも有名ですよね。
あたりも、案件は持っているはずなので、
話を聞いてみると良いと思います。
さて、今日はそんなギリアドの一部になったカイトファーマのことについて、ブログ記事でお届けしていきたいと思います。
基本情報などはAIも駆使しつつ、最新情報も盛り込んだ内容をお届けしたいと思います。
それではどうぞ。
カイトファーマについて
画像を見て頂いてもわかるように、カイトファーマはすでにギリアドの一部になっています。
買収されたからですね。
カイトファーマの基本情報をAIに質問してみました。
Kite Pharma(カイトファーマ)は、がん免疫療法の開発を行うバイオ医薬品企業です。即効性、長期作用性、持続的奏効が得られる治療薬の提供を目標としています。
Kite Pharmaは、2008年に設立され、2014年にナスダックに上場しました。本社は米国カリフォルニア州サンタモニカにあり、従業員数は1,001~5,000人です。
Kite Pharmaは、世界最大の細胞治療の製造ネットワークを有しています。プロセスデベロップメントから、ベクター製造、臨床試験向けおよび商用向け製造までを自社で行うことができます。
Kite Pharmaは、2017年8月にGilead Sciencesに119億ドルで買収されました。買収額は約1兆3000億円です。
AI情報 2023年10月18日
買収額から見ると、気合の入ったディールだということが読み解けます。
カイトファーマの発売している製品
まずAIに質問しました。
Kite pharma Approved products
AI情報 2023年10月18日
- Yescarta®: 再発または難治性の大細胞型 B 細胞リンパ腫の初期治療に使用される CAR-T 細胞療法
- Tecartus®: 18 歳以上の成人患者の治療に使用される、B 細胞前駆体急性リンパ芽球性白血病の治療薬
YescartaはCAR-Tで有名ですよね。
Tecartusは私は知りませんでした。
一般名はbrexucabtagene autoleucel
ということでここでもAIに質問。
Brexucabtagene autoleucel(商品名Tecartus)は、Kite Pharma社が開発したCAR-T細胞療法薬です。
CD19を標的とし、再発または難治性の前駆B細胞急性リンパ性白血病(BCP-ALL)成人患者に有効とされています。
Brexucabtagene autoleucelは、2020年に米国と欧州で承認されました。2021年10月1日、米食品医薬品局(FDA)は、成人の再発または難治性の前駆B細胞急性リンパ性白血病に対して、Brexucabtagene autoleucelを承認しました。
Brexucabtagene autoleucelは、1回の投与で治療を行うCAR-T療法剤です。
AI情報 2023年10月18日
なるほどー。
日本はどうなんだろうと、治験情報調べてみました。
Clinical Trial.govで13の試験の登録が確認できますが、日本の施設登録はなし。。。
ということで、この薬が日本で発売されることはしばらくなさそうです。
いわゆるこれがドラッグロスというやつですね。
悲しい。
こういう薬を世に出していきたいですよね。
(私が調べた範囲でしかないので、もし日本で実は治験動いているよー、ということであればぜひ教えてください。記事訂正します。)
では次はカイトファーマのパイプラインを見ていきましょう。
カイトファーマのパイプライン
カイトファーマのパイプライン情報を上記のサイトから見ることができます。
図だとこんな感じです。
全部で8個のプラグラムが開発中です。
基本は全部オンコロジーですね。
製品としては5つが走っている状況ですね。
・Axicabtagene ciloleucel → イエスカルタ CAR-T
・Brexucabtagene autoleucel → Tecartus® (日本ではしばらく発売されない)
・CAR-T ddBCMA (Kite-772) → 骨髄腫を対象にしたCAR-T
・CLL-1 (KITE-222) →急性骨髄性白血病を対象にしたCAR-T
・CD19/20 bicistronic (KITE-363)→3rd Lineのびまん性大細胞型B細胞リンパ腫にしたCAR-T
CAR-Tに特化してますね。
まだPh1のものも多いですが、すでに2製品が上市済ですし、
成功の確率は高いのではないかと勝手に予想しています。
日本で動いているプログラムは?
じゃあこの中で日本で動いているプログラムはなんなのさ?
というのが、やはり日本人としては気になるところです。
ということで一つ一つ調べてみました。
残念ながら日本で動いているのは、Axicabtagene ciloleucelのみ。
つまり、イエスカルタの試験しか日本の施設登録は現時点では確認できませんでした。
ということで、しばらくのところ、日本のKiteチームはイエスカルタの一本足打法かと思います。
イエスカルタってどうなんだろう?
このイエスカルタですが、日本に関しては最近になって第一三共からカイトファーマ(ギリアド)に事業承継されています。
その時のプレスリリースがこちら
Kite、イエスカルタ®の日本における国内製造販売承認の承継完了
―ギリアド日本法人が国内製造販売承認を承継-
―ギリアド日本法人の Kite 細胞治療事業本部がイエスカルタ®の販売および情報提供活動を実施-
―南カリフォルニアに所在する Kite の製造工場でも日本市場に向けたイエスカルタ®の供給を開始-
本承継は、Kite と第一三共とが2022年12月に発表した、第一三共による本品の国内製造販売承認取得に関して2017年に締結されたパートナーシップ契約の変更に伴うものです。今回の国内製造販売承認の承継により、今後は、ギリアド日本法人の Kite 細胞治療事業本部が、本品の日本における販売および情報提供活動を実施します。
Kite のコマーシャル部門グローバルヘッドであるワーナー・ビドル(Warner Biddle)は、次のように述べています。「細胞治療におけるグローバルリーダーとして、この革新的な治療を必要としている患者さんに届けることへの責任とともに、その機会を得られている
ことに感謝しています。当社のこれまでの経験と専門知識を存分に活用することにより、高まる需要に応え、日本の患者さんにとってこの重要な治療の可能性をできる限り高めていきたいと思います」
国内においては、2021年12月に最初の治療施設認定が完了し、現在は、全国6施設において本品による治療が可能です。本年末までに、さらに多くの治療施設が認定される見込みです。
また、日本市場に向けた本品の生産拠点として、Kite の製造工場(所在地:米国カリフォルニア州エル・セグンド)が新たに日本の規制当局に承認されており、同工場からの供給を本年前半に開始しています。
ギリアド日本法人プレスリリース 2023年6月22日
私はこのニュース見た時に驚きました。
6施設!?
それだけ!?
発売して1年半近くたつのに6施設!?
と思いました。
いまCD19のCAR-Tは3つ世の中に出てますね。
それぞれ少しずつ適応症は異なりますが、いわゆる競合している3製剤かと思います。
・キムリア (ノバルティス)
・イエスカルタ (第一三共→ギリアド)
・ブレヤンジ (ブリストル)
この3つです。
治療提供可能施設 (2023年10月18日時点)をざっと調べると、
キムリア 46施設
イエスカルタ 6施設
ブレヤンジ 21施設
こんな感じです。
一番初めに出たキムリアがやっぱり多いですね。
この情報を見る限り、個人的には、イエスカルタは立ち上げに失敗してしまったという印象を持ちました。
というか、これは第一三共さんが力を入れなかったことが良く見て取れますね。
カイト、ギリアドの責任ではないように思います。
第一三共さんはエンハーツやそれ以外で忙しかったし、
おそらく承継することがわかっていたから力をいれなかったのだと予想します。
ただギリアドのプレスリリースを見る限り、これから施設数を増やしていくとありますので、
ここから巻き返しを図っていくんでしょうね。
ただ、製薬に身を置いているものとして感じるのは、この機会損失は本当にもったいないと思います。
製品の立ち上げは発売して1-2年が勝負です。
その機会を逃してしまったことの損失は大きいと思います。
年収や採用情報について
さて、そんなカイトファーマですが、年収は大いに期待できますね。
なんていったって、ギリアドの一部になっているわけですから、給与体系もそれに倣うわけです。
RSUやストックオプションも付与されると聞いたことがあります。
超魅力的ですよね、その点に関しては。
イエスカルタに関しても、ものは良いので、それを扱えるということは素晴らしい機会に恵まれることになると思います。
キムリア、ブレヤンジとの競争は激しいものがあると思いますが、やりがいもあるのではないかと思います。
Kite社の情報は時々エージェントを通じて入って来ます。
ギリアドと同様ですが、
あたりは情報持ってます。
あと、【ランスタッド】からはこのKiteの事業部がギリアド内に立ち上がる際にも一度連絡をもらったことがあります。
こういうのはタイミングが命ですので、興味や関心ある方は情報取ってみてください。
ということで、本日のブログ記事は以上です。
最後までお読み頂きありがとうございました!
*2024年2月追記
カイトファーマではありませんが、ついにギリアドさんの乳がん部隊のMRさん募集が始まりましたね。
Answers さんも取り扱いがあることを確認しました。
製薬ニュースを毎日配信するAnswersNewsと連携しており、ギリアドの案件に限らず、その他のバイオベンチャーや大手製薬会社との提携をされていることも最近キャッチしました。
私がお伝えしたいのは、「どこどこのエージェントさんが一番良いですよ!」ということではなく、機会損失を防ぐために、複数の転職エージェントに登録したほうが絶対に良いという点です。
なぜならエージェントによって持っている案件や非公開求人が異なるためです。
その中でもAnswersさんは優良な転職エージェントさんになりえますよ!ということです。
ブログを読んで終わりとするか、5-10分ほど手を動かしてエージェントから情報を得ようとするかで、その後の人生の選択が変わってきます。
エージェントの登録をこれまでしたことがない、もしくはエージェントの登録を1社程度で済ませて満足されている方は、それだけで多くの機会損失が発生している可能性があります。
私自身はかなり多くのエージェントさんと繋がっており、Linked in やメールがあった時には、例え自分の希望する求人でなかったとしても、御礼をお伝えし、そのうえで、自分が希望するポジションの条件を相手に伝えるようにしています。
一件一件対応するのは大変なので、もちろん条件などはコピペです。
そういったエージェントさんの数が増えていくと、希望したポジションの求人が出た時には、自然と情報が集まるようになってきてます。
応募するしないは置いておいて、こういったアクションや社内・社外のポジションの機会に常にオープンでいることは、これからの製薬業界を生き抜くための必須の心構えかと私は考えています。
ということで追記は以上になります!
最後までお読み頂きありがとうございました。
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