注目の外資系製薬会社(デンマーク発) ジェンマブ。オンコロジー領域で豊富なパイプライン。注目の新薬、Epcoritamabには期待大!高い年収も期待できます。

製薬会社の将来を考える
この記事を読んでわかること
 ジェンマブのパイプライン・将来性
 注目の新薬:Epcoritamab

 *この記事はアフィリエイト広告を利用しています。

 

 

どーも、こんにちは。外資系製薬会社、経営企画室に勤めるこういちです。

さて、今日は「製薬会社の将来を考える」のトピックについて書いていこうと思います。

ずばり、注目の外資系製薬会社のジェンマブについてです。

ご存じの方も多いと思いますが、日本法人が2019年1月に設立された比較的新しい外資系製薬会社です。

今日はパイプラインや将来性、また個人的に注目しているEpcoritamabに関してご紹介したいと思います!

ジェンマブのパイプライン・将来性

ジェンマブの本社はデンマークのコペンハーゲンに位置しています。

1999年に設立された会社で、特許を有している有名な薬剤としては、

・オファツムマブ

 製品名:アーゼラ (慢性リンパ性白血病)、ケシンプタ(多発性硬化症)

 適応症:慢性リンパ性白血病、多発性硬化症

 導出先:ノバルティス

・ダラツムマブ

 製品名:ダラザレックス

 適応症:多発性骨髄腫

 導出先:ジョンソンアンドジョンソン(日本ではヤンセンファーマ)

などがあります。

日本ではこれまで基本導出する(他社に売ってもらい、ロイヤルティ収入を得る)というビジネスモデルで収益を獲得していましたが、ジェンマブ日本法人は2021年1月に日本で第一種医薬品製造販売業の業許可を取得したと発表しました。

つまり日本国内でも自社で製造・販売を担えることになったのです。

そして、自社製造・自社販売の第一号として日本市場で発売の準備をしようとしている薬剤がTisotumab Vedotin(チソツマブ ベドチン)です。

・Tisotumab Vedotin (チソツマブ ベドチン)

 製品名:(おそらく)HUMAX®-TF-ADC

 適応症:子宮頸がん

日本では現在、子宮頸がんを対象疾患とする抗体薬物複合体(ADC)として、申請準備中と発表されています。

これがおそらくジェンマブが日本で自社販売する最初の製剤になると思います。

私はこの分野あまり詳しくありませんが、少し調べたところ以下のような有効性のようです。

InnovaTV 204 – 第Ⅱ相 NCT03438396 

・ORR(全奏効率)=24%

・TTR(無作為化から奏功までの期間)中央値=1.4ヶ月

・DOR(奏功期間)中央値=8.3ヶ月

・PFS(無増悪生存期間)中央値=4.2ヶ月

やはり固形がんということで、ORRもそこまで高くない印象ですが、承認を得るには十分な値ということらしいです。

ということで、まずは婦人科領域でのオンコロジー事業部として活動をスタートさせるのだと思われます。

続いてパイプラインです。

パイプラインリストはこちら

Welcome to Genmab

20以上のラインナップがあることが見て取れます。

その多くがパートナー企業と組んでの共同開発となっています。

AbbVie

Janssen

BMS

といった大きな会社と共同で開発していることが見て取れます。

基本オンコロジーを対象にしています。

固形がん・血液がん両方をカバーしており、非常に多くのラインナップを有しています。

このことからもわかるように、ジェンマブは将来有望な会社です。

既存のロイヤリティビジネス(オファツヌマブやダラツヌマブ)で収益の基盤が固まっていることに加え、これだけの開発品がある会社になりますので、まず間違いなく、今後10年で大きく成長する外資系製薬企業の1つだと思います。

現在日本においては、Tisotumab Vedotin (チソツマブ ベドチン)の発売に向けた組織を構築しているところかと思います。

私のところにも、半年前にマーケティングの求人が届きました。

固形がん部隊のマーケティング、営業、メディカルアフェアーズを整えていると、その時に転職エージェントから教えてもらいました。

現在は採用がひと段落したかもしれないですね。

でも近い将来、おそらく血液がん部隊が立ち上がると思います。

そうなったらチャンスです。

なにせ血液がん領域注目の新薬である、Epcoritamabが控えているからです。

注目の新薬:Epcoritamab

製品名:未定

適応症:再発難治性DLBCL(びまん性大細胞型リンパ腫)

現在Ph3が走っている新薬になります。

ジェンマブからのアナウンスはこちら

Genmab Announces Phase 3 Study Evaluating Epcoritamab in Patients with Relapsed or Refractory Diffuse Large B-cell Lymphoma

なぜ注目しているかというと、2020年のASHで発表されたデータがピカピカだったからです。

Epcoritamab (R/R DLBCL, 2L+)

At median follow-up of 10 months:

  • Efficacy
    • At a dose of 12-60 mg (n=22): ORR: 68%; CR:46%
    • At a dose of 48-60 mg (n=11): ORR: 91%; CR:55%
  • Safety (n=68): SAEs: 68%; no grade 3/4 CRS; grade 3 TLS: 1.4%

引用”https://prescienthg.com/resources/2020/12/04/ash-2020-diffuse-large-b-cell-lymphoma-dlbcl/

まだ11例と少数例のデータではありますが、高用量群ではORR91%と驚異的な数値を叩き出しています。

CAR-Tより効いてますね。

2nd Line(再発・難治例)でこの値ですから、1st Line (初発例)で使ったらもっと高い有効性が期待できます。

加えて、重症度(Grade)が高いと死亡リスクも高まるCRS(cytokine release syndrome):サイトカイン放出性症侯群も、Grade3と4は報告がないということで、安全面でも優れた結果が得られています。

Subcutaneous:皮下注射というのも、簡便な投与方法で、これまた魅力的です。

これが出てきたらおそらくDLBCL治療の2nd LineのSOC(標準治療)になってくるのではないかなと思われます。

つい先日、中外のポラツヅマブベドチンがベンダムスチンとリツキシマブとの併用療法で再発難治性のDLBCLに承認・発売されたばかりですが、

35例を対象にした国内治験でCR率が34.3%でした。

EpcoritamabがCR率55%を出していますので、20%近い差を出していることになります。

ポラツヅマブベドチンが静注、Epcoritamabが皮下注ということを考えても、利便性でEpcoritamabに分がありそうです。

DLBCLは血液がんの中で、最も患者数の多いNHL、ノンホジキンリンパ腫になります。

従って、収益性も見込める薬剤です。

ということで将来の標準治療の可能性を秘めた薬剤が控えているジェンマブに大変注目しています。

年収に関しても大いに期待ができます。

小さい規模の外資系製薬会社ですし、すでにロイヤルティビジネスで高い収益性を確保しているので、基本の年収は高くなることが予想されます。

・マネージャークラスで1000-1400万円+RSU

・部長クラスで1700万円-2000万+RSU

これくらいは出してくるでしょう。

過去のギリヤードや、セルジーンと同じ様な匂いがプンプンしますね。

ジェンマブの転職情報はCAREERCARVER(現リクルートダイレクトスカウト)から入ってきました。

CAREER CARVER

登録しておくと、こういう貴重な情報も入ってきますのでお勧めです。

また外資系製薬会社の転職情報に明るいのは以下の2社です。

エンワールド

JAC Recruitment

なので、こちらも登録しておくとよいでしょう。

この手の情報は登録しておいて、転職エージェントと繋がっていないと入って来ません。

ですので、仮にいまあなたに転職の意欲がなくても、転職エージェントとはこまめに、かつ丁寧にやりとりして、貴重な情報が入ってくるネットワーク作りをしておくことをお勧めします。

まとめ

ということで本日は以上です。

今日のブログでは

ジェンマブのパイプライン・将来性

注目の新薬:Epcoritamab

上記2つについて書かせて頂きました。

最後までお読み頂きありがとうございました。

(2022年3月25日 

Genmabについて、追加でブログに投稿しました。

以下リンクです。↓)

コメント

タイトルとURLをコピーしました