この記事を読んでわかること ・医師の役職や役割で重要になるポイントは?= 臨床(現場)の実際と医師の思考のインプット ・一緒に働いてみて感じる感想は?大事なポイントは?=コミュニケーション力 & 英語力 があれば上を目指せる可能性大 ・興味がある医師は転職エージェントから話を聞いてみて=おすすめは製薬会社の転職に強いエージェント ・エンワールドジャパン ・【ランスタッド】 ・MC-ドクターズネット
どーも、こんにちは。外資系製薬会社経営企画室に勤めるこういちです。
製薬会社で働く医師の数は10年前に比べると増えてきていますよね。
最近は、どの製薬会社も医師の採用に積極的に動いています。
例えば、
・武田薬品
・イーライリリー
こういった企業はホームページでも積極的に医師の採用を行っていることが伺えます。
こういちはこれまで、メディカルアフェアーズでも、また新製品企画の立場でも、多くの医師とプロジェクトを一緒に行ってきました。
本日はその経験から、製薬会社における医師の役職や役割をブログに書くと共に、
「一緒に働いてみて優秀だと感じた医師の特徴」
また反対に、
「この医師はいまいちだなあと感じた方の特徴」
について述べていきたいと思います。
これから製薬会社に転職を考えている医師の方が製薬会社で活躍するために必要になる姿勢についても触れていますので、ぜひ最後までお読み頂ければと思います。
医師の役職や役割で重要になるポイント
結論:臨床(現場)の実際のインプット & 医師の思考のインプット
よく求人で見かけるのは、
・臨床開発医師(クリニカルサイエンティスト)
・安全管理責任医師
・メディカルリード in Medical Affairs
などの職種です。
私のブログでは仕事内容の詳しい説明は割愛します。
なぜなら詳しいjob discription (仕事内容)は他ホームページにもたくさん情報があるから。
私のブログでは、どういう情報や視点が製薬会社で働く上で役に立つのか?ということを中心にお伝えしていきたいと思います。
臨床(現場)のインプット
臨床(現場)の実際の情報は非常に役に立ちます。
これまで私が携わった例でいえば、
・造血幹細胞移植の手順 / 院内における医師の役割 / 病院における違いなどの詳細な情報を開発担当医師から教えてもらった
⇒ 輸血に関する治療剤を扱っている時の戦略立案や資材作成に大いに役に立った
・メディカルエデュケーション資材の開発
⇒ 実際に過去に医師が医局の症例検討会で用いていたスライドをサンプルとして、構成を練らせてもらった
・ムンテラをする立場からの資材への助言
⇒ 患者向けの用語に対するアドバイス・高齢者への説明の際の文字サイズへのアドバイス
このように現場のインプットは非常に有用です。
医師の思考のインプット
・「(特に開業医は)困っている自分の症例を共有したい。ディスカッションがしたい。」
⇒小規模エデュケーション企画のパッケージ展開。(1時間レクチャー、1時間症例検討会)
・「整形外科医はオペが好きだから整形外科医になっている。特に病院勤務医は。オペの妨げになるような薬剤は使いたがらない。」
⇒プロモーション方法(戦術)の変更につながった一言。
これらはほんの一例ですが、過去に一緒に仕事をした社内医師達とのやりとりから、実際のビジネスに繋がった実例です。
製薬会社に勤務している医師と話をしていて有用だと感じることは、やはり臨床現場での実際や患者さんとのやりとりで気を付けている点などの、医師目線でのインプットです。
これらの情報は戦略や戦術を考える上で非常に有用ですし、実際に役に立つ場面も多くあります。
こういった情報や経験はぜひ医師の強みとして、製薬会社に勤める時には積極的に出していってほしいと思います。
一緒に働いてみて感じる感想は?大事なポイントは?
結論:コミュニケーション力 & 英語力 があれば上を目指せる可能性大
これはぶっちゃけていいますが、過去一緒に働いてきた医師達の私の評価はピンキリです。
素晴らしいと感じる方もいれば、企業人としては全然ダメだな、と感じる方も中にはいらっしゃいました。
評価の低い方、評価の高い方それぞれについて述べていきたいと思います。
評価の低い方の特徴3選
・若干上から目線。顧客時代の思考の癖が抜けきらない。
・ビジネスマンとしての能力が低い。(スライド作成能力やプロジェクトマネジメント能力が低い。)
・英語は読めるんだけど、コミュニケーションには難あり。
若干上から目線と感じる方は、まあまあいるのでこれは本当に気を付けたほうがいいと思います。
特に営業(MR)の方を少し下に見るというか、兵隊みたいなニュアンスで発言される医師の方と遭遇することがありますが、本当にやめたほうがいいです。
製薬会社の社員の半分以上は営業(MR)で構成されているのが一般的です。
その半分の人の信頼を損ねるような姿勢や発言、また思考の癖というのは製薬企業で働いていくと決めた以上は絶対的に修正が必要です。
いつか痛い目を見る時が来ると思います。
またビジネスマンとしての能力が低いことも致命的です。
あなたは病院の医者ではなく、企業人になったわけです。
企業に勤めるということはスライドも作ることになりますし、プレゼンも頻繁にあります。
またプロジェクト管理をする場合もあります。
その時に医者気分が抜けておらず「こういう仕事は苦手で、、、」というような発言や態度はアウトです。
(実際過去にこういった医師がいて、プロジェクトが全く進まず苦労しました。)
また製薬会社では英語は必須です。外資系ではしゃべれないと、使い物になりません。
読めはするけど、コミュニケーションが出来ないという医師をこれまで何人か見てきたので、これもご注意ください。
逆に英語が出来れば、その分出世も早い印象です。
医師であるというだけで、やはりステータスになりますので、医師でかつ英語も出来て、仕事もできるとなれば、出世は早いこと間違いなしです。
評価の高い方の特徴3選
・誰よりも下手(したて)、かつ丁寧。医師だからということで偉ぶらない。
・医師という立場を上手に利用し、学会やPMDAとの面談の場でもメディカルドクターの立場で公平に発言ができる。
・患者さん思考が根付いていて、医者という視点から患者さんへの貢献を意識した発言ができている。
評価を集めるのは超下手(したて)な医師たち。言い換えればコミュニケーション力の高い医師たちです。
「自分は企業人としては新人なので色々教えてください。」
「癖のある医師やKOLを相手にするMRさんが一番大変だし、偉いと思う。」
「聞きにくい質問をアドバイザリーボードで聞いてみましょう。医師である私をいい意味で利用してください。」
こういった態度や思考を取れる医師は企業の中でも評価を得やすいです。
あえて下手に出るという戦略的コミュニケーションを発揮することで、周りとの人間関係を上手に築く医師を何人かみてきました。
非常に上手だなと思います。
また医師である利点を活かし、学会の場で質問をしたり、PMDAとの面談の場で臆せず発言するなど、ここぞというタイミングで医師としての強みを発揮する方も高い評価を得やすいと思います。
またやはり患者さん思考が根付いていて、
「患者さんだったらこう感じる」
「患者さんが安心できる環境整備をしていきましょう」
といった患者さんのことを考えての発言が自然と出てくる方というのも、一緒に働いていて尊敬の念を抱きやすい特徴の一つかと思います。
医師が製薬会社で出来る仕事は多岐に渡りますが、ご自身の知見・経験を活かして、より大勢の人に影響を与える仕事ができることは魅力の一つになろうかと思います。
例えば、
・アンメットメディカルニーズの高い新薬の開発リード
・新たなメディカルエデュケーションプログラムの創設
など、医師としての知見・経験を活かせる仕事が製薬会社の中にはあります。
臨床医を週1-2回続けながら、企業勤めをしているメディカルドクターも中にはいたりします。
色々なキャリアの選択肢があるということをお伝えしておきたいと思います。
興味がある医師は転職エージェントから話を聞いてみて
製薬会社への転職情報はやはり製薬会社の転職に強いエージェントから情報を取るのが良いと思います。
このあたりは製薬会社の医師案件を取り扱っていますし、製薬会社の社内事情に明るいエージェントも多数在籍していますので、ぜひコンタクトしてみてください。
内資系に強いエージェント・外資系に強いエージェントがあるので、2-3登録しておくと、異なる案件の紹介を得ることができます。
ということで本日は以上です。
まとめると
・医師の役職や役割で重要になるポイントは?
= 臨床(現場)の実際と医師の思考のインプット
・一緒に働いてみて感じる感想は?大事なポイントは?
= コミュニケーション力 & 英語力 があれば上を目指せる可能性大
・興味がある医師は転職エージェントから話を聞いてみて
=おすすめは製薬会社の転職に強いエージェント
です。
お読み頂きありがとうございました!
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