外資系製薬会社転職9週目のリアルを伝えます。転職して3ヶ月目に突入。前の会社との文化の違いが分かってきた。良い部分も弱い部分も見えてきたぞ!!

転職リアル日記
この記事を読んでわかること
・外資系製薬会社転職9週目のリアル
・前の会社と今の会社の文化の違い

どーもこんにちは。外資系製薬会社に転職をしたこういちです。

転職して9週目に突入しました。転職3ヶ月目ですね。

転職して2ヶ月が終了し、前の外資系製薬会社との雰囲気の違いというか、文化の違いのようなものが見えてきました。

・文化って製薬会社毎でどう違うの?

結構気になる方って多いと思います。

今日はそのことについて「患者志向」「ビジネスマインド」「新製品に対する意識」という3つの視点から述べていきたいと思います。

前の外資系製薬会社との文化の違い

①患者志向

この点が入社してから一番違うなと感じる部分です。

多くのプレゼンテーションの場面で患者さんの話が出てきます。

前の外資系製薬会社でも患者さんの話はもちろん出てはくるのですが、今の会社はその時間が多く、そして内容が濃い、そんな印象です。

例えば中途研修一つとっても、研修1時間のうち、20分-30分が患者さんのインタビュー動画や困りごとに関する情報のInputに充てられていました。

「ちょっと多くないか?」とも思ってしまうのですが、そこに患者さんのことを本気で理解させようとする会社の意気込み、みたいなものを感じます。

また社長の話もいつも最後は患者さんに繋がっています。

「売り上げももちろん大事だけど、それはあくまで結果で、患者さんにどう貢献するかを常に考えてほしい」というメッセージを事あるごとに出されています。

パフォーマンスの部分ももちろんあるとは思うのですが、そのパフォーマンスの部分にも患者さんのことを本当に想って発言しているなという雰囲気を感じます。

「患者志向」の本気度が前の外資系製薬会社とは違う印象を持っています。

いまの会社はニッチな疾患領域の薬を多く扱う外資系製薬会社です。

ニッチな領域、つまり患者数の少ない疾患を対象にした治療薬を多く扱う外資系の製薬会社になります。

そのため患者会とも頻繁にやりとりをし、患者さんとの距離も近い、そんな外資系製薬会社です。

だからなのか、患者志向の濃度が全体的に濃いような気がしています。

前の外資系製薬会社は、どちらかというと、「患者志向」をちょっとブランド的に、パフォーマンス的に、使っていた傾向がありました。

「患者志向」と言うことによって、言っていることを正当化させているようなところがあったように思います。

またどちらかというと、ビジネスが中心で、売りが第一に優先される、そんな文化でした。

でもいまの会社は「患者志向」に本気の想いを感じます。

私が転職を決めたのも、最終面接の社長面談で、その人柄や患者志向にほれ込んだというのも大きいです。

本気で患者さんに貢献しようとしている雰囲気、自分たちが扱っている薬で命が救われた患者さんのストーリーを最終面接で熱く語って頂き、「あー、この人の元であれば自分の大切にしている価値観を維持しながら仕事ができそうだな」と思って、転職を決めました。

入って、2ヶ月立ちますが、その点については入社して正解だったなと思っています。

②ビジネスマインド

一方で組織として弱いなと感じるのが、このビジネスマインドです。

「競争に勝とう」

「どうやって競合と戦うか」

「差別化戦略は」

「売りを上げるには」

こういった意識が組織として前の会社に比べて弱いように感じています。(前の会社が強すぎたのかもしれませんが、、、)

競合の少ない市場で長くビジネスをしてきたのがその理由だと思うのですが、この手の話が少し出しづらい雰囲気を感じます。

出しづらいというか、通じづらいというか、そんな雰囲気です。

これは「売りを上げる」みたいな表現が「患者志向」と反するからなのかもしれません。

従って、コマーシャル的なことを話をするときには、少し表現に注意して発言するように心掛けています。

そういった風土があるからなのか、営業の数字に対する姿勢もそこまでの厳しさはないようです。

目標となる営業の数字も、十分に達成が見込める数字が毎年降りてくるとのことでした。

それが理由からなのかはわかりませんが、「競争に勝つには?」「差別化するには?」といった用語があまり会議の中で聞こえてこない印象を持っています。

一方で前の外資系製薬会社は数字にはシビアでした。

ビジネスライクな外資系製薬会社でした。(たぶんこれがいわゆる一般の外資系です。)

「競争に勝つ」

「差別化のために」

「売りを上げるには」

そういった用語は日常の会議の中では当たり前のように飛び交っていました。

競合品の多い市場環境で仕事をすることが常でしたので、そのような意識で自然と会話をすることが当たり前でした。

ですので、「競争意識」という点では前の外資系製薬会社のほうがより強かったかなと思います。

良い、悪い、あるとは思うのですが、競争を勝ち抜いていくには、ある程度ビジネスライクに考える必要もあると思っています。

その部分については組織としてまだまだ改善の余地があると思います。

③新製品に対する意識

ここについても前の外資系製薬会社に比べると、弱いなと感じる部分です。

新製品(将来品)のみに注力して活動する部門がいままでなかったため、やはり組織として新製品準備のノウハウが蓄積されていない印象を受けます。

またその意識も希薄です。

新製品の上市準備の成功は、個人の力量に依存しているような状況です。

・承認申請までに終わらせておかなければいけないTask

・承認までに終わらせておかなければいけないTask

・発売までに終わらせておかなければならないTask

これらのことについて組織間で共通の認識がなく、マーケティング担当者個人個人の力量に任されているような状況です。

リソースの問題からしょうがない側面もあるのですが、マーケティング担当者の業務の幅が広く、インライン製品(すでに発売している製品)から未承認薬の製品(これから発売される製品)まで、マーケティング部がすべて担当していたような状況が最近まで続いていました。

ただそうすると、マーケティング担当者はやはり数字に直結するインライン製品にフォーカスしがちになるので、どうしても未承認薬の製品の業務は後回しになります。

結果、準備が後手後手になり、発売直前になって慌てるといったような状況が様々なプロジェクトで起きていました。

一方、前の外資系製薬会社ではリソースも潤沢にありましたので、新製品(未承認薬)にフォーカスして活動するコマーシャル担当者が数人おりました。またそれを専門とする部署もありました。

したがって、新製品発売のノウハウが組織としても蓄積されていましたし、上市準備に対する意識も組織として確立されたものがありました。

このあたりは今の会社と前の会社の違う部分かなと思っています。どちらかというと弱い部分に該当するかなと思います。

まとめ

今日の内容をまとめると、、

前の外資系製薬会社との文化の違い

①患者志向

②ビジネスマインド

③新製品に対する意識

上記3点についてご紹介させて頂きました。

ということで今日は以上です。

お読み頂いた方のお役に立てば幸いです。

ありがとうございました。

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