製薬会社におけるMBAのメリットを考える。イギリスMBA留学のように全て英語で行われるプログラムであれば価値あり。日本語プログラムはキャリアへの貢献は限定的!?

イギリスMBA留学
この記事を読んでわかること製薬会社におけるMBAのメリットプログラム選択は本当に重要。英語力も伸ばしたい・証明したいなら英語プログラムの選択を!

どうも、こんにちは。こういちです。

今日は製薬会社におけるMBA取得のメリットについて考えていきたいと思います。

製薬会社に勤務しながらMBA取得を検討される方って、最近は多いと思います。

私の周りにもたくさんいます。

イギリスMBA留学経験のあるこういちですが、過去20代~30代の多くの同僚や後輩からの相談を受けてきました。

今日はそんな方々に向けてぶっちゃけMBAって製薬会社に勤務する上で重要なの!?というところについて、私なりの考えについて述べていきたいと思います。

(あくまで私見になりますので、一意見として御覧ください。)

製薬会社におけるMBAのメリット

まず大前提として、どういったMBAのプログラムであるにせよ、自分の時間とお金を使って、勉強をすることに私はメリットがあると思っています。

なぜなら勉強をすることによって、ビジネスマンとしてのスキルやマインドセットが磨かれるからです。

またクラスメイトと議論を重ねることで多くの刺激をもらうこともできます。

その上で今日は、製薬会社でMBAってどういう風に役に立つのか?

スキルアップ、社内異動、転職という3つの視点から述べていきたいと思います。

スキルアップ

MBAのことを調べればわかると思いますが、どの大学のMBAでも提供するプログラムっておおむね似通っています。

・Marketing

・Human Resource Management

・International Business

・Global Leadership

・Organizational Behavior

・Finance

・Strategy

・Operation and Information management

上記は私が履修したプログラムです。(名前はこの通りではありませんが、科目としてはこれらを受講しました。)

留学する前、日本および海外の色々な大学のコースを調べましたが、だいたいどこも同じようなプログラム構成になっていました。

そしてこれらの科目が製薬会社で勤務する上で役に立つのか?スキルアップに繋がるのか?というところですが、私の答えは「YES」です。

例えばMRの場合を考えてみましょう。

例えばMarketingの科目。

Marketingの考え方は、MRであっても身につけておくべき考え方です。

MRは特定の地域を担当しますが、製品のポジショニング、顧客のターゲティング・セグメンテーション、リソースアロケーションといったMarketingの授業で出てくるような考え方は、自分の担当地域の売り上げを伸ばすのに必要な考え方になります。

MRの方であればこれらのことを自然と先輩方や所長から学んで行動に移されている方はたくさんいらっしゃるとは思いますが、これらを体系的に学ぶことでよりご自身のMR活動のレベルアップに繋がることが期待できます。

ただ単に、本社のマーケティング担当者が出してきた施策や戦略に沿って行動しているだけでは不十分で、それを自分なりに解釈し、ご自身の日常レベルの業務にまで落とし込むことで成果が出てくると思います。

例えばLeadershipの科目。

MBAを検討する位のMRの方ですからすでに営業所ではリーダー格の方、所長の右腕として勤務されている方も多いと思います。

人をまとめるためのリーダーシップとは?

組織の変革期に必要なリーダーシップとは?

より大きな組織を引っ張るためのリーダーシップとは?

具体的な事例をもって、MBAでは学習することになります。これらの学びはご自身が組織をリードしていくうえでも参考になる考え方になります。

例えばMSLの場合を考えてみましょう。

最近はアカデミア出身のMSLの方も増えてきましたよね。

こういった方々にもMBAはビジネスを学ぶという側面で恩恵があると思ってます。

アカデミア出身のMSLの方の弱い部分としては、ビジネスの側面に明るくないという部分があると思っています。

MR上がりのMSLに比べると、コミュニケーション能力やリーダーシップの側面で、組織を引っ張るという点において弱いなという印象を持っています。

Marketing的な考え方も、やはりMRの方に比べると弱いですよね。

従って、そういった側面を補うためにMBAを学びに取り入れることはMSLの方にもメリットがあると思っています。

ここではMRとMSLのケースで紹介しましたが、その他の職種(R&D、IT、Supply Chain、Commarcial Excellece、Marketing、Human Resource)であっても、MBAの学びはなにかしら活かせる部分があると思います。

従って、私の答えは「MBAは製薬会社勤務で役に立つ、スキルアップに繋がる」です。

社内異動

次は社内異動に活きてくるか?です。

これも「YES」というのが私の答えです。

あなたの社内異動にもプラスに働いてくれると思います。

特に社内異動時にライバルがいた場合には、ライバルとの差別化にも繋がってくるでしょう。

実例を紹介します。

私の先輩のTさんはMR時代に、国内のMBAを受講していました。

MBA完了後、社内異動でMarketingへの異動を成功させました。

私の先輩のKさんはMR時代に、同じく国内のMBAの受講をしていました。

MBA受講途中で、本社のSupply Chainへの異動を成功させ、Global Teamと密にやりとりをする部門での職務の機会を得ました。

お二人に話を伺った時にも、MBAでの学びを社内異動時の面接でうまくアピールできたとのことでした。

MBAを受講した、しているということは、それだけで仕事に対してやる気のある人材・自分の成長に対して貪欲な人材という風に認識されます。

従って、その段階で他の候補者との差別化に繋がります。

ただし、これが活きてくるのはあなたが、現在の職務で周りが満足するパフォーマンスを出せている場合です。

通常の業務の成果が出せておらず、評価が今一つというのでは本末転倒です。

いまの仕事で十分な成果を出せていて、かつMBAの勉強もしている・完了しているというのが、MBA取得が活きてくる条件になります。

MBAが取れたから、社内異動がすべてうまくいくわけではありませんので、その点はくれぐれもご注意ください。(こういった方を、たまーに見かけますので。)

転職

MBAは転職にも活きてくると思います。

社内異動の時にも述べましたが、MBAを受講した、しているということは、それだけで仕事に対してやる気のある人材・自分の成長に対して貪欲な人材という風に認識されます。

これは転職市場でも同様です。

ただし、MBA取得者はこの10年でだいぶ増加しました。特に国内MBA(グロー〇スなど)は、増加の一途だと思います。

従ってMBAの希少価値というのは、昔に比べてないものと考えたほうがよいでしょう。

将来の製薬会社を考えたときには、MBA+@が必要になってくると思っています。

例えば

・MBA+海外駐在経験

・MBA+PhD

・MBA+MPH

など、MBAにプラスしてなにかしらの要素が入っていたほうがあなたのキャリアにはより効果的に働くことになるでしょう。

私もこの点に関しては、キャリアという観点では弱いなと思っています。

私はMBA以外の学位は持っていません。また資格もありません。

イギリスMBA留学という希少性は、国内MBAに比べてまだ有利かもしれませんが、今後5年後、10年後を見据えるとMBAだけでは心もとないなというのが正直な気持ちです。

MBA以外の資格(MBAは資格ではありませんが、、、)で、かつ自分のキャリアの方向性と合致する資格や学位を検討しているところです。

そのあたりについても今後のブログの中でまた報告していきたいと思います。

どんなプログラムが良いか?こういちのおすすめを解説します。

さてここまで「スキルアップ」、「社内異動」、「転職」という3つの視点でMBAについて述べてきましたが、ここからはこういちのおすすめMBAについて述べたいと思います。

プログラム選択は本当に重要。英語力も伸ばしたい・証明したいなら英語プログラム・海外MBAの選択を!

MBAを取ろうと検討されている人は、どこの大学を選択するか迷われる方が多いと思います。

そこで考えて頂きたいのが、あなたがMBAを取得する理由です。

なんのためにMBAを受講するのか?

そこをよく考えて、コース選びをしてください。

多くの場合なんらかのキャリアアップを目的にMBAを検討する人が大半だと思います。

その時に、あなたのキャリアにプラスになる選択肢なのかどうかはよくよく吟味する必要があります。

以前のブログの中で、こんな記事を書きました。

この中で重要なスキルの一つに「英語」を挙げさせて頂きました。

もしあなたがMBAの学びと同時に、英語力も伸ばしたいと考えているのであれば、それを実現できるコース選びをすべきです。

ときどきこんな方を社内で見かけます。

「MBAを修了しました。でもGlobal Meetingには通訳が必要です。」

「MBAを修了しました。でも英語でのディスカッションはできません。」

・・・正直にいいます。これではキャリアは頭打ちです。

MBAの有無に関わらず、今後の製薬会社のキャリアを考える上で、英語は不可欠です。

MRのような現場レベルでも、今後は他MRとの差別化のためには絶対的に必要なスキルになってくると思います。

また製薬会社の本社勤務で英語が使えるか使えないかは、あなたの今後を大きく左右します。

外資系製薬会社の部長職以上の多くは、英語を使いこなす人が基本の条件になっています。

これは海外進出をもくろむ内資系製薬会社であっても同じでしょう。

従って、MBAだけ取っていても、英語が出来なければそこでキャリアに限界が来ます。

また転職という側面でも、この状況はマイナスに働きます。

「MBAを取ってるのに英語ができないの?」

という状況に陥ります。

現に国内MBAを取得した私の先輩のMさんは転職エージェントから「MBAをとっていても、英語ができなければ転職市場ではさほど評価されない」とハンマーのような一言をもらったことがあるとのことでした。

従って、あなたがもし「MBAも取りたい、英語力も伸ばしたい」ということであれば、英語で全てのプログラムを完了する海外MBAプログラムを第一に考えるべきでしょう。

もしくは国内MBAですべてのプログラムを英語で完了するコースが選択肢に入ってくると思われます。一橋大学のMBAやグロービスの英語MBAが該当するかと思います。

もちろん、MBAは日本語で学び、英語は英語として学習するという選択肢がないわけではありません。

でももし、いまのあなたの職場環境で「英語でディスカッションする機会が皆無」ということであれば、英語で行うプログラムを視野に入れるべきです。

ぶっちゃけめちゃくちゃ大変です。現時点で英語力がない場合には入学するための英語のスコアアップを行う必要があるため時間も要することになるでしょう。

ちなみに私は計画してから留学するまでに約2年かかりました。なにせ社会人一年目に受けたTOIECは300点台だったもので。。英語のスコアメイキングには本当に苦労しました。。

そのあたりのことは以下のブログで述べています。

英語のスコアアップについても書いています。

MBAの英語プログラムでは、授業に対する負荷も掛かります。

理解するにも日本語で学習するよりも時間を要します。

でもそれが良いんです。

それが良いトレーニングになります。

そして、実は断然効率的です。

なぜなら英語漬けの毎日を送ることになるので、自然と英語力が磨かれていくからです。

外資系製薬会社に勤める私の同僚には、日本語プログラムの国内MBA卒業生の方は何人もいます。

でも彼らの英語力はぶっちゃけもの足りません。

もちろん、英語の練習をしているんだろうなということは伝わってくるのですが、英語でのディスカッションの経験に乏しいため、意見をしたり、質問を挟んだりというところにまだまだ難があると言わざるを得ません。

従って、こういちとしては本当に使える英語を身に着けて、かつMBAという学位も取りたいのであれば英語で実施される海外MBAか国内MBAを選択するとよいと考えています。

ちなみに、私の知っている外資系製薬会社の要職でSenior Directorクラスの方の大半は国内MBAの出身者ではなく、海外MBAの出身者です。

もちろん例外もありますが、そういった方は元々ものすごく英語が出来て英語の勉強をする必要がない人であったり、他のSkillが秀でている方というケースで、少数派になります。

またきちんと調べたことはありませんが、製薬会社の社長に就任している方の学歴というのは海外でMBAを得ている方が多いです。

最近だと、ムンディファーマの新社長就任のニュースが7/1に入ってきましたが、彼女(辻さん)もまた海外MBAホルダーです。

これらを総合的に考えると、やはりキャリアの上で本当に役に立つMBAというのは英語ですべてのプログラムを完遂するコースということになります。

この事実をきちんと踏まえた上で、コース選びをすることをお勧めします。

決して安くない金額を自己投資するのですから、後悔のない選択肢をお選びください。

まとめ

ということで今日は、

製薬会社におけるMBAのメリット

プログラム選択は本当に重要。英語力も伸ばしたい・証明したいなら英語プログラムの選択を!

についてまとめてみました。

お役に立てば幸いです。

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